2018年1月5日から14日にかけて、筑波大学との国際交流覚書により協力を行っているブラジル・サンパウロのサンタクルス病院へ光学医療診療部の溝上裕士病院教授、奈良坂俊明講師、眼科の岡本史樹講師、星崇仁診療講師と国際医療センターの秋山稔部長の5名が派遣され、当該病院にて医療協力活動を実施しました。
期間中は、同病院における内視鏡、眼科手術の指導を実施に加えて、活動の範囲をサンパウロ連邦大学(UNIFESP)、サンパウロ大学(USP)に広げた眼科分野おける講義と技術指導を実施、さらにサンパウロ大学(USP)では、ブタを用いた内視鏡下粘膜下層剥離術(ESD)の実習指導も行いました。また、滞在期間中には、眼科、内視鏡をメインテーマに第3回ブラジル日本協力シンポジウムも開催。国際保健医療協力に関する演題を含め、筑波大学附属病院より派遣された5名から2演題ずつ発表し(眼科のライブ手術の1題(2例)を含む)、活発な質疑応答が行われ、盛況のうちに終了しました。
ブラジルには190万人の日系人がおり農業、政治、経済、医療など各分野において活躍されています。国立大学病院として、日系の住民に対し医療を提供するサンタクルス病院への医療協力は大変意義があるものと考えています。今後とも本院では、積極的な医療協力活動を通じ、ブラジルにおける医療技術の向上に貢献してまいります。
岡本史樹講師の手術と 内視鏡的粘膜下層剥離術デモ
星崇仁診療講師の解説 (溝上裕士病院教授、奈良坂俊明講師)