患者さん専用回線
029-853-7668(※本院は全科予約制です)

神経内科石井一弘准教授が第48回医療功労賞を受賞しました。

神経内科石井一弘准教授が第48回医療功労賞を受賞しました。

 筑波大学附属病院 神経内科の石井 一弘 准教授が、第48回医療功労賞(読売新聞主催)を受賞し、令和2年2月2日水戸市内で開催された表彰式に参加しました。
 今回の受賞は、神栖市の住民の健康被害を2002年から相次ぎ発見し、地下水の汚染が原因と推定、保健所への通報ならびに迅速な調査実施を呼び掛けたことにより、被害のさらなる拡大を防いだことが評され受賞に至ったものです。
 2002年に石井准教授は、手の震えや歩行困難など同様の症状で受診した患者さんたちが同じアパートに居住している点に着目し、共同で利用する井戸水に何等かの異常があるのではないかと保健所や県などの行政を巻き込み調査を実施。その結果、井戸水内にジフェニルアルシン酸(DPAA)が含まれていたことを発見しました。以来、17年間にわたり、暴露住民の健康診断や特定健診、DPAAの毒性研究に従事し、住民の健康不安解消などに努めました。また、健康被害を受けた住民の方々の医療手帳交付にも尽力し、被害程度に応じた見舞金支給につなげました。
            表彰状を手にする石井一弘准教授
              表彰状を手にする石井一弘准教授