2022年2月5日(金)、当院の地域医療システム研究棟・シミュレーションラボにて、第3回JST日伯オンラインセミナーを開催いたしました。このセミナーはJSTさくらサイエンス交流事業のオンラインプログラム2021に採択され、JSTの支援を受け実施しています。
今回のセミナーは、鈴木貴明 国際医療センター副部長の進行のもと、林禎二 駐ブラジル日本国大使からのご挨拶で始まり、続いて本学代表として大根田修 国際室長からの挨拶の後に、セッションが開始されました。
当院側のセッションとして、櫻井英幸 陽子線治療センター部長(放射線腫瘍診療科長)より、日本における陽子線治療の最新状況やトレンドについてデータを用いた詳細な説明があり、その後の質疑応答では、ブラジル側の参加者より多くの熱心な質問が上がりました。質問を寄せた参加者の多くは、以前に当院にて研修をされた先生方であり、ここにも交流の歴史が感じられました。
続いてブラジル側のセッションに移り、サンタクルス日本病院のDr. Nilton Tokio KAWAHAWA医師より「A Challenge Hepatocellular carcinoma(HCC) clinical case: from Brazil to Tsukuba」と題した発表があり、当院への来院歴のある患者さんの症例を京都大学のDr. Elena Yukie UEBAYASHI医師ととも報告されました。
次に、同院のDr. Lais Tomaz Maya医師より「Case Report: re-irradiation in a patient with early recurrence of glioblastoma(GBM)」と題した発表がありました。その後の質疑応答では、登壇者をはじめ、多くの参加者から櫻井陽子線治療センター部長に質問があがり、櫻井陽子線治療センター部長からはそれぞれに明確な回答を提示いただき、大変実り多いセッションとなりました。
最後はサンタクルス日本病院 佐藤マリオ理事長及び石川レナト評議会議長よりご挨拶をいただきました。最後に平松祐司 副病院長(国際医療センター部長)からの閉会の挨拶では、引き続きサイエンス交流事業への積極的な参加の提言がありました。
パンデミックのなかで広がったオンラインというツールで、私たちは瞬時に世界とつながれるようになり、交流の幅を大きく広げることも可能になりました。
交流の形がどのように変化しようとも、両機関の更なる交流や共同研究が発展的にしなやかに継続されることが期待されます。
なお、当日の録画については後日URLを添付いたします。
セミナー登壇者および参加者
櫻井 陽子線治療センター部長からの発表
Dr. KAWAHARAからの発表
Dr. MAYAからの発表
オーガナイズサイド(次年度事業の打ち合わせを兼ねて)