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堀米教授が第18回超伝導科学賞を授賞しました。

更新日:2014/07/04

堀米仁志教授、加藤愛章講師らによる研究「超伝導量子干渉素子を用いた心磁計による胎児不整脈診断学の確立」が、“胎児期の不整脈は心筋細胞の電気活動の異常によるものであるが、母体内の胎児に直接電極を貼ることができないため、心電図による診断は非常に困難であった。これに対し、磁場変動として胎児の心筋の電気的活動を測定できる超伝導量子干渉素子(SQUID)を応用した高感度心磁計に注目し、胎児心臓から発生する微弱な信号を心磁計を用いて母体腹壁上から非侵襲的に検出して胎児不整脈の出生前診断を行った。また、1000例以上の正常胎児の心磁図の正常値を集め、体系化した。これらによって致死性不整脈とされるQT延長症候群などを正確に診断できることを世界で初めて示した。この胎児不整脈診断法の確立は、子宮内胎児死亡率の低減に貢献するものと評価される”として、第18回超伝導科学技術賞を授賞いたしました。

受賞者集合写真 賞状授与

写真(左): 堀米教授(前列左より2番目),加藤講師(後列左より2番目)