ドクターズ・アシスタント（医師事務作業補助者/DA）の紹介
本院では、医師事務作業補助者をドクターズ・アシスタント、略してDAと呼称しています。
医療支援課の医師事務支援室に所属し、室長には診療担当副病院長、人事・育成、業務調整に医師がそれぞれ副室長として携わり、常に医師と連携しながら業務を進めています。
DAによる医師事務支援は、時代のニーズに沿った、特定機能病院として不可欠の業務です。
医師事務支援室スタッフの意欲的な活躍は、本院の医療と安全の質を向上させ、病院全体の働き方改革にも寄与しています。
室長（診療担当副病院長） 人事・育成担当副室長 業務調整担当副室長
平松 祐司 小川 良子 根本 清貴
DAは、医師が行う業務のうち、事務的な業務をサポートする職種です。本院では、指導医だけでなく、研修医・専攻医がより研修に専念できるようなサポートも行っているのが特徴です。医師が診療や研究に専念できる環境づくりに加え、大学病院としての優れた人材育成・教育にも貢献しています。
事務職でありながら医師の診療の代行をするという専門性の高い職種であるため継続的な学習が必要になりますが、それだけにとてもやりがいがあります。医師の負担となっている業務をサポートし、感謝の言葉をかけられることが、さらにDAの活力となります。
専門性の高い職種だからこそ、入職時の研修のみでなく常に知識のアップデートが必要です。本院のDAはスキルアップのために、院内・院外研修をはじめとした生涯教育にも努めています。また、フォロー体制がしっかりしているので、育児や介護等による休暇が取りやすく、安心できる職場環境が整っています。
本院のDAは、主に病棟、外来、事務室にて業務を行っています。
生命保険会社等に提出する診断書をはじめ、傷病手当、労災、自賠責保険、介護保険、生活保護、難病、小児慢性、年金、自立支援、障害者手帳等に関する診断書などの作成補助を行います。
各外来において、各検査オーダー、外来予約、病名登録、予診の代行入力や、医師説明後の同意書取得、返書作成補助等を行います。
各病棟において、入院患者さんに対する各書類作成、代行入力、紹介元への治療経過報告、転院に関する補助、カンファレンス準備、サマリ管理等を行います。
National Clinical Database（NCD）、Japanese Orthopaedic Association National Registry（JOANR）、Japan Neurosurgical Database（JND）への入力補助業務を行います。
紹介状・他院画像の電子カルテへの取り込みや、診療時に発生する手書きの文書類のスキャンオーダー、また現在はCovid-19対策業務なども行っています。
予防医学に関する補助業務（人間ドック結果報告書作成）を行います。
DAは医師の業務を代行で行うという、とても重要な役割を担っており、専門職であるとも言われています。しかし、歴史が浅いため認知度はまだ低く、資格を取得して入職する人が少ないのが現状です。入職時にはDAとしての知識がない人も多いのですが、入職後32時間の研修と現場での先輩からの指導・サポートにより、研修終了後には資格取得にチャレンジでき、早期に診療科担当として活躍できます。業務や医師の対応に困った場合にもリーダーや先輩がフォローしますので、現場で一人で抱え込むことがないような体制を整えています。
また、生涯教育にも力を入れており、定期的に医師や多職種による勉強会も開催し、幅広い知識を得られるよう取り組んでいます。
■Ｔ・Ｎ（勤務経験2年目）
引っ越しを機に本院へ入職し、DAという職種は未経験で、かつ慣れない土地ということもあり不安でいっぱいでしたが、リーダーをはじめ先輩方がとても気さくに声をかけてくれ、不安や疑問も気兼ねなく相談できました。研修中も苦手な事や些細な事までとても丁寧な指導を受けられ、今ではたくさんのことが1人でできるようになり、医師から「助かったよ、ありがとう！」とお礼の言葉をいただけると、とても嬉しくやりがいを感じます。
職場の雰囲気は和気あいあいとしていて、有給休暇や急なお休みもきちんとフォロー体制ができているので安心して取得できます。病院勤務が全くの未経験という方、子育てと両立して頑張っている方など、メンバーが経験の有無に関わらず楽しく成長できる職場だと思います。
■Ｕ・Ｙ（勤務経験1年目）
DAは、主に医師の診療につき処置や指導料の代行入力、診断書作成などを行います。教育体制が整っていて、入職後32時間研修やOJTなどの研修期間を経てから各診療科へ配属になり、リーダーのフォローなどもあるので安心して担当業務を開始できます。
また、入職してみて、小さいお子さんがいる方でも働きやすい職場だと実感しました。急なお休みでもフォロー体制がしっかりしているので、安心してお休みを取ることができます。子の看護休暇、完全土日祝日休み、夏季休暇等、有給休暇をしっかりと取ることができ、仕事と子育て・介護などの両立やプライベートの充実なども可能なところが魅力的です。
■Ｔ・Ｔ（勤務経験7年目）
入職後に研修を受け、医師事務作業補助者の資格を取得し当院のDAとして勤務しています。いくつかの業務の担当を経て、現在は外来担当として外来補助業務を行っています。外来では予約の取得や検査のオーダー、予診の代行入力などを行います。本院は特定機能病院であり外来患者数が多く、混雑していることが多いため、少しでも医師の負担を軽減し患者さんが受診しやすい環境を作る手助けになればと考えています。
また、DAは医師の代行業務を行うにあたり、専門性が必要とされます。大変なこともありますが、内容をひとつひとつ丁寧に確認し、医療知識を積み重ねることで業務の幅が広がり、日々やりがいと自分自身の成長を感じることができる職種です。
■Ｍ・Ｅ（勤務経験7年目）
2015年に入職し、出産のため1年半ほど離職しておりましたが、2019年に復職。その後登用試験を受け、リーダーになりました。現在は、病棟担当DAのリーダーとして、主にメンバーからの業務相談や診断書のフォロー、新規業務の調整などを行っています。日々の業務における不安や疑問点を解消し、皆が自信を持って業務できるよう努めています。未経験の方はもちろん、経験者の方にも丁寧に研修と現場フォローを行い、メンバーのやる気を見いだし、日々成長できるお手伝いをしたいと思っています。
リーダーとしてまだ日も浅く、また小さい子供もいるため、周りに助けてもらうことも多いですが、他のリーダーやメンバーと共により良いDAを目指し、頑張っています。
【お問い合わせ先】
医療支援課 医師事務支援室
