本展では、筑波大学芸術系の彫塑領域学生有志作品をご覧いただけます。
「植物」を共通のテーマに、7 名の学生による多種多様な彫刻作品が揃いました。
表現されているものとして、
植物そのものをモチーフにしたもの、人の暮らしの中にある植物の在り方に着目したもの、
あるいは幻想的なイメージの世界を表現したものなど、
作者の植物に対する眼差しが反映されていることが分かります。
また、彫刻の素材に着目すれば、木や石、テラコッタ、ブロンズなどがあります。
木はそのものが植物ではありますが、その他の素材を見ても、
人の手によって形作られたフォルム、素材の解釈によって、
有機的で柔らかな表情、生命感とも言えるものを感じ取ることができるように思います。
彫刻の面白さは、様々な角度から鑑賞できること、
そして、光によって、見え方が変化することです。
晴れの日、曇りの日、雨の日、朝方、夕方。
窓辺から注ぎ込む光は変化し続けます。
その光の変化と共に、彫刻作品は異なる表情を見せてくれるはずです。
「植物」をテーマとした彫刻作品の鑑賞を通して、
皆様の心に晴れやかな気持ちを宿すことができれば幸いです。
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日程:2022年11月10日~2023年5月末(予定)
場所:筑波大学附属病院 けやき棟2階 渡り廊下
展示作家:會澤優花、鹿山卓耶、木﨑由実子、佐藤萌、野口珠希、羽室陽森、町野紗恭