筑波大学附属病院
筑波大学附属病院 総合臨床教育センター

循環器内科コース

循環器内科は、虚血性心疾患、不整脈、心不全という3つの大きな分野を含んでいます。それぞれの分野において共通しているポイントは「先手必勝」ということです。先手を打つことが難関の打開策になります。最近の循環器領域の治療法を例にとりますと、経皮的冠動脈形成術、カテーテルアブレーション法など高度な技術で対処する必要性があり、循環器内科では、あらゆる患者さんに対応できるようスタッフをそろえ、診断や治療の開発研究、新技術の導入に取り組み続けています。
特にエキシマレーザー冠動脈形成術は全国でも数施設でのみで行われている画期的な治療法であり、通常の方法では治療困難な冠動脈形成術に対して行われる方法であり、本法を高度先進医療として行っています。
また、カテーテルアブレーションは全国の大学ではトップの症例数と治療成績を有しており、特に難治性不整脈に対する新たなアブレーション法の開発やデバイス感染などに対するレーザーによる安全なリード抜去法についての研究も行っています。心不全に対する治療は最新の薬物療法のコンビネーションから心室再同期療法(CRT)に至るまで多くの治療を行っています。特にCRT治療では心室3点ペーシングという全く新しい概念による治療を開発し、良好な成績をあげています。
一方、虚血性心疾患や高血圧症を生活習慣病ととらえて、動脈硬化や心肥大、心筋リモデリングなどの伸展予防について、他の領域の内科との連携を密に診療に当たっています。
循環器科学の基礎医学的研究の進歩は著しく、臨床医の手の届かないところまで進み過ぎたかに見える研究分野もあります。このギャップを埋めるのは、基礎と臨床との協調と臨床医の適切な感性と示唆が重要であり、当科はその点を特にグループの目標にしているところです。
循環器内科を専門分野として選択する研修医は、循環器内科医として必須の新しい診断法、治療法の技術を十分に幅広く身につけると同時に、臨床医学あるいは基礎医学研究班に所属して、将来の研究分野における進路を自主的に選択し、自らの最も得意とする分野を開拓し、先進的な治療法の創出を目指すことを新たな方向性として掲げています。