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チーム13【非がんに対する緩和ケアチーム】

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このチーム(役割分担)について

<チームを形成(役割分担を実施)する目的>

がん以外の疾患でも、苦痛を抱える患者は多いが、今まで緩和ケアの中心はがん患者であり、非がん患者は十分なケアを受けることができなかった。本チームを形成することで、非がんの患者またはその家族に対して、疾病に伴う様々な苦痛をトータルペインの観点からアセスメントすることが可能となり、苦痛の軽減を行うことで、個々の患者が、疾病を持ちながらも生活の質を保ちつつ闘病生活が送れるようになる。

<チーム(役割分担)によって得られる効果>

  • 患者の様々な苦痛(身体的苦痛、社会的苦痛、精神的苦痛、スピリチュアルな苦痛)に焦点をあて、症状コントロールし生活の質を高め、心身の安定を図ることで、治療やケアに安心して臨めるようになり、患者や家族の満足度が向上する。
  • 症状コントロールに難渋している患者や、精神的に不安や不穏のある患者に対し、緩和ケアチームが介入することで、主治医や病棟スタッフの業務負担軽減やケアの質の均てん化が期待される。
  • 今まで介入することが難しかった、非がんの患者に対する終末期のケアに対しても、すでにあるがん患者に対する緩和ケアチームと同様に、ケアの質の向上やエンドオブライフケアに繋げることができる。

<関係する職種とチーム(役割分担)における役割・仕事内容>

主治医:
包括的にアセスメントし、症状コントロールの必要性や精神面、社会面、スピリチュアルな面など患者家族の介入の必要性を検討し、緩和ケアチームにコンサルテーションを行う。チーム介入後も情報共有を行い、アセスメントを継続して行う。
緩和ケア医:
症状コントロールやケアなどに関して提案を行う。意志決定支援、終末期のケアなども多面的に評価し、病棟スタッフへ提案する。
看護師:
病棟スタッフとチームの繋ぎ手となり、ケアの実際や患者との関わり方をアドバイスする。
薬剤師:
患者の症状にあわせ、服薬アドヒアランスを高めるように、薬剤調整やアドバイスを行う。副作用なども注意して観察する。
臨床心理士:
患者の心理面からアセスメントに基づき、医師と連携して心理支援を行う。
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士:
嚥下、呼吸器のリハビリ、動作の工夫についてのアドバイスを行う。
管理栄養士:
患者、家族に対して、食事を食べやすくバランスよくとってもらうための工夫について、栄養指導を行う。
MSW:
他機関との連携や、社会的・経済的問題がある場合には、在宅ケアや介護サービスなど必要に応じて資源の紹介や導入を行う。退院調整も行う。

<チーム(役割分担)の運営に関する特記事項>

  • 主治医、当該病棟スタッフから依頼をうけ、コンサルテーションを行う。
  • 月2回、非がんに対する緩和ケアチームにてカンファレンスを行い、経過報告、問題点を明確にし、今後の治療目標や方針について話し合う。また、亡くなられた患者へのケアの振り返りを行う。
  • がんに対する緩和ケアチームと同様に、院内緩和ケアマニュアルの作成、職員向け研修会など院内の啓発活動も行う。

<評価指標(事業成果等の分析)>

  • 患者満足度評価の実施 コンサルテーション数
  • 主治医、病棟スタッフなどの医療者のチーム介入による満足度評価の実施

 

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