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チーム03【癌患者服薬サポートチーム】

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このチーム(役割分担)について

<チームを形成(役割分担を実施)する目的>

癌患者に対する緩和ケアや外来化学療法では、過量投与や投与禁忌、薬物相互作用が重大な結果を招く薬剤を使用する機会が多く、医師、地域薬局から処方箋の確認が求められる。退院後の外来通院中の内服治療を適正かつ安全に実施するために、医師、病院薬剤部、地域薬局との連携を強化した、癌外来薬物療法サポートチームを創設する。

<チーム(役割分担)によって得られる効果>

薬物相互作用や副作用が重大な結果を招きかねない癌薬物療法に対して、医師、病院薬剤師、地域薬局が連携することにより、患者への服薬指導が充実し、適正かつ安全な薬物療法の提供が可能となる。また、病院側の処方医薬品と薬局側の在庫医薬品の情報を相互に確認し、患者が迅速かつスムーズに医薬品を入手できるよう務める。

<関係する職種とチーム(役割分担)における役割・仕事内容>

当院の薬剤師、緩和ケア認定医、がん薬物療法専門医からなる癌外来薬物療法サポートチームを設置する。当院にて緩和ケアや、外来化学療法を受けている患者で、チームによる専門的なサポートが必要と主治医が判断するものを「癌薬物療法サポートリスト」へ登録する。登録患者の化学療法開始前に、外来化学療法室常駐の薬剤師が、抗がん剤の作用、副作用について説明を行う。また、チームで治療薬の投与禁忌、薬物相互作用、重複投与などを検討し、主治医にアドバイスを行う。

医師・歯科医師:
緩和ケア認定医、がん薬物療法専門医がチーム員となり、お薬手帳、施設間情報提供書を利用し、患者の薬物療法に関連する情報(処方理由、検査値など)を必要に応じて地域薬局に提供する。地域薬局からの問い合わせに積極的に応じる。
病院薬剤師:
入院中の薬物療法や外来化学療法に関する情報を、地域薬局での薬剤師業務に役立てられるようにお薬手帳等を用いて提供する。病院側の処方医薬品(主に麻薬)情報を地域薬局に提供し、薬局側での在庫管理に利用してもらう。
薬局薬剤師:
薬局での薬歴情報を、患者が入院した時の病院薬剤師業務に役立てられるように提供する。薬局の医薬品在庫(主に麻薬)情報を病院側に提供し、患者が薬局でスムーズに医薬品を入手できるように協力する。

<チーム(役割分担)の運営に関する特記事項>

  • 病院・地域薬局双方の薬剤師及び医師・歯科医師が互いの情報提供の必要性・有益性を理解するために、カンファレンス(学術講演会も含む)を実施して情報交換を行う。
  • 医療従事者や患者に対するアンケート調査を実施し、病院と地域薬局の双方で必要とする情報とその提供方法を明らかにする。
  • 情報提供の媒体は、お薬手帳や施設間情報提供書を中心とするが電話などによる問い合わせにもスムーズに対応できるような体制を双方で整える。

<評価指標(事業成果等の分析)>

  • 治療成績の向上に関する指標(症状の改善、入院回数、入院期間の短縮、治療費の軽減、地域の罹患患者数の推移など)の客観的評価。アンケート調査などによる患者満足度調査や医療スタッフの満足度調査などによる主観的評価。

 

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