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チーム16【放射線治療プロセス改善チーム】

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このチーム(役割分担)について

<チームを形成(役割分担を実施)する目的>

ここ数年、放射線治療関連の医療事故が全国的に多発したことから、放射線治療の潜在的危険性と放射線治療の安全管理体制を確立する必要性が認知され始めた。医療事故を防止し、患者に良質の放射線治療を提供するためには、放射線照射装置と照射自体を管理する必要がある。本院では、陽子線治療、定位放射線治療、強度変調放射線治療が提供され、その精度の高さは本邦で他に類をみないほどであるため、ミスが大事故に繋がる可能性もそれだけ高くなる。そこで、放射線治療部門では、2010年12月に、放射線治療プロセスの改善に責任を負う“放射線治療品質管理室”を設置した。本事業では、放射線治療に携わる全職員が、チームとして治療プロセスの改善を目標として共有し、治療プロセスを改善する力量を備え、互いに協力して治療プロセスを改善することを目的とする。

<チーム(役割分担)によって得られる効果>

  • 事業の教育プログラム(TWI、改善の手順など)を使い、放射線治療チームが“業務の質改善”に有益なnon-technical な技能を修得できる。
  • 放射線治療の質が向上する。
  • 医療事故の低減および防止につながる。
  • メンバーがプロセス改善の力量を備えることで、放射線治療の品質管理の指導者育成にも貢献できる。

<関係する職種とチーム(役割分担)における役割・仕事内容>

医学物理士:
放射線治療機器の質(リニアックなど放射線発生装置・器具の管理)、放射線治療計画装置の質
(3次元治療計画装置などの管理)、放射線の質(指示線量の正確な投与)をコントロールする。
医師:
エビデンスに基づく放射線治療の立案と標準的なプロトコルの作成。
診療放射線技師:
取り扱いが複雑な治療装置を的確に操作し、高い精度で放射線の照射を実施する。
看護師:
治療中の患者の変化(身体的、心理的)を捉え、治療が円滑に実施できるように、サポート。

<チーム(役割分担)の運営に関する特記事項>

放射線量および装置の品質管理を専ら行う人員として、陽子線医学利用研究センターおよびX線治療棟に医学物理士を新たに1名ずつ充填するが、医師・診療放射線技師・看護師の人的配置を変更するものではない。

<評価指標(事業成果等の分析)>

  • 放射線治療の品質管理に関する連絡会議および研修会などの実績
  • Quality Indexによる放射線治療の質の評価
  • 診療報酬による経済的な評価
  • スタッフ1人あたりの残業時間および休日出勤数によるスタッフの負担の評価

 

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