センターについて

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ごあいさつ

筑波大学附属病院 茨城県地域臨床教育センターは、地域医療再生計画の一環として、茨城県北・県央の地域医療体制の整備を最終目標として茨城県立中央病院内に2011年10月1日に開設され今年で12年目となります。茨城県内の医師不足地域における自立可能な地域医療体制の整備、新たな医師循環システム構築による地域医療確保を目的として、筑波大学はそれらに関する研究を行い、本センターはそのための診療、研究、教育を行なう拠点として機能することが求められています。

診療面では県立中央病院とのチーム医療を推進しており、各専門診療科の強化、新設、主に大学病院で実施されるような高度かつ先進的医療の提供などにより、病院の診療体制、医療レベルの一層の向上に貢献しています。高度医療の導入、推進においては、内科専門領域、循環器センター、呼吸器科、婦人科、泌尿器科領域における新規治療・手術療法の導入と定着、強度変調放射線治療(IMRT)の開始、精神科疾患合併症例の診療・管理、歯科口腔外科診療の拡大など、救急医療、がん診療の充実に努めてまいりました。 

昨年度もコロナ禍による影響で、通常診療の制限が行われた期間がありましたが、コロナへの対応もこの3年間の経験により柔軟な対応が行える様になり診療の質を維持できていると思います。学生教育も昨年同様、コロナによる影響がありましたが、実習・病院見学に対しては健康調査・体温測定などを事前に行い記録を提出していただいた上で実施することなどきめ細かい対応を行いました。    

当センター主催の講演会も完全な対面での開催は難しかったため、昨年同様オンラインを活用した講演会を2回開催しました。昨年同様コロナ感染症の対策を行いながらの診療・教育を行わなければならない1年となりましたが、オンラインの導入による会議や授業など今までにない情報の交換の仕方に慣れてきたように感じます。5月以降、感染症分類の5類感染症に位置付けられること、コロナ感染症が収束し通常診療に戻ることができることを期待するとともに、コロナ感染症が収束した後を見据えて、どのように診療・教育・研究を展開していくかを考えておかなくてはいけない時期に来ている様に思います。

今後も県立中央病院の診療教育と大学病院における高度治療、教育システムの融合により、県央・県北の医療の中核施設となること、若手医師に魅力のある病院となるよう活動していくことと、このコロナ禍での経験を今後の診療・研究・教育に役立てていくことが必要と思います。本年も指導、ご鞭撻をよろしくお願いします。

                          

                                     2023年4月