我が国では、社会生活のグローバル化や高齢化などの変化が引き金となり、認知症、依存症、統合失調症、うつ病といった多様な精神疾患・障害とともに生活する人々が増加しています。これらに対し有効な治療・ケアを行うためには、多職種・多機関が有機的に連携し、個々のニーズに合わせた包括的支援を行う必要がありますが、そのための多職種連携システムの整備は不十分です。
PsySEPTAは、「トランスディシプリナリーな多職種連携」によるこころの治療およびケアを有効に実践できるスタッフの養成を目的としたプログラムです。
「Psychiatric Staff Education Program for Transdisciplinary Approach」の略で、「サイセプタ」と読みます。「トランスディシプリナリー」とは、職種の専門性は活かしながら、お互いの良い部分で融合し、補完し合う形態のことです。
PsySEPTAは、医師、歯科医師、看護師、心理職、理学療法士、作業療法士、栄養士、精神科ソーシャルワーカー等の多種多様な講師陣を招き、現場に活かせる知識を体系的に学ぶことと、多職種連携に必須であるコミュニケーションスキルに重点を置いています。