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チーム09【術前から始める周術期リハビリテーションチーム】

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このチーム(役割分担)について

<チームを形成(役割分担を実施)する目的>

当院で手術を受ける患者の多くが高齢者であり、かつ多種多様なリスク因子(慢性疾患や再発、合併症)を抱えている。その様な状況下で、早期離床、障害の改善を支援するには多職種によるあらゆる視点も含めた総合的なリハビリテーション、また、術前のADLの評価も含めた早期からの介入が重要である。

<チーム(役割分担)によって得られる効果>

術前からリハビリテーションチームが関わることにより、より個別性の高い援助を術後に行うことが可能となる。
これら合併症を持つ高齢者の術後に対しては、集中治療室にてさまざまな侵襲的な処置が行われていることが多く、リハビリテーションスタッフのみでは関与しにくいことも多い。多職種が全身状態を評価しながら積極的に関わることで早期離床の促進、機能障害の改善が促進されることが期待される。

<関係する職種とチーム(役割分担)における役割・仕事内容>

理学療法士・作業療法士:
術前に患者のADLを評価し、術後のリハビリテーションに活用する。障害の集中的改善を図り、基本動作の確立と共に日常生活動作の改善が図れるようリハビリテーション専門家の視点から他職種と話し合いを持ち、看護師と共に介入する。特に呼吸障害に関しては、呼吸状態の理学的評価を行い、肺ケアのためのポジショニングなど有用な呼吸理学療法手技を提案し実施する。また、同時に移動時の転倒の危険性を評価し、病棟生活が安全に送れるよう介入する。
集中治療医:
全身状態の医学的管理、急変への対応、呼吸状況等の把握および障害の評価、予後予測を行い、チームが有効に機能するようにコーディネートする。術前に手術の侵襲を考慮して、術後の全身状態を予測し、チームに情報提供を行う。
看護師:
24時間体制で全身状態の評価を管理し、リスク管理を行う。日常生活、全身管理上の問題、ラインやドレーン管理の視点を踏まえた上でセラピストとともに最適な離床方法を検討する。

<チーム(役割分担)の運営に関する特記事項>

  1. 高齢者や機能障害を持つ患者のうち侵襲度の高い患者を抽出し、回診を行う。
  2. 主治医、担当看護師と連携し、離床が困難な患者の離床を直接的に行い支援する。
  3. 職種横断的な検討会、プロジェクトチームを作り、運営の刷新を定期的に図る。

<評価指標(事業成果等の分析)>

呼吸器合併症発生率 人工呼吸器装着日数 車椅子乗車までの期間 転倒、転落の減少
職員の満足度評価  患者・家族の満足度評価

 

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