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チーム10【包括的リハビリテーションコンサルテーションチーム】

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このチーム(役割分担)について

<チームを形成(役割分担を実施)する目的>

当院入院中患者の多くが高齢者であり、かつ多種多様なリスク因子(慢性疾患や再発、合併症)を抱えている。その様な状況下で、障害の改善、家庭復帰を支援することになる。そのためには、医師・看護師のみならずその他の多くの専門職が患者の日常生活を基本とした関わりをすることが重要である。そこで、多職種によるコンサルテーションチームを構築することで、より質の高いサービス安全な病棟生活を効率よく提供することが可能となる。

<チーム(役割分担)によって得られる効果>

セラピストのみならず社会福祉士、管理栄養士、歯科衛生士などを病棟に専従することは難しいが、日常的な情報交換・検討の場を設けること、多職種で様々な観点からのコンサルテーションを受けることで、より個別性が高く総合的な評価・プログラム作成および実施が可能となる。また、そのことで、各専門家が統一した目標に向かって関わることが出来る。

<関係する職種とチーム(役割分担)における役割・仕事内容>

リハビリテーション医:
全身状態および障害の評価、予後予測を行うとともに他職種に指示を与え、チームが有効に機能するようにコーディネートする。患者・家族が障害を乗り越え地域生活に復帰できるようにチームリーダーとして支援する。更に総合的視点に立って、慢性疾患および再発・合併症の予防と治療を行う。また、急性期および回復期(他院)との連携を図る。
理学療法士・作業療法士:
障害の集中的改善を図り、基本動作の確立と共に日常生活動作の改善が図れるよう看護師と共に介入する。また、同時に移動時の転倒の危険性を評価し、病棟生活が安全に送れるよう看護師と共に介入する
言語聴覚士:
言語障害の改善とともに摂食嚥下訓練を行う。また、認知機能および高次機能を評価し、転倒のリスクを検討する。得られた情報を理学療法士・作業療法士・看護師に伝達し、安全な病棟生活の立案に介入する。
看護師:
医師の指示の下、リスク管理を行う。ADL介助・自立援助を基本とした関わりの中で、セラピストが患者に個別指導した内容を積極的に取り入れると共に日常生活における問題点を抽出し、セラピストに提示する。家族支援。
社会福祉士:
家族とスタッフ間、患者と家族間・地域生活などのつなぎとしての役割を行いながら在宅生活基盤作りを実施。
管理栄養士:
栄養アセスメント、評価、改善のプログラム作成、実施、再評価。本人及び家族に対する栄養指導・食形態調理指導。
薬剤師:
入院時使用薬剤の情報集の下、医師・看護師などに情報提供。本人、家族指導。
歯科衛生士:
歯科医師との連携および窓口機能を果たすと共に、口腔衛生状態の評価、口腔ケアプログラム作成、歯ブラシなどの患者・家族指導を行う。

<チーム(役割分担)の運営に関する特記事項>

  1.  担当医や担当看護師からのコンサルテーションを受ける。
  2. 週に一回、プライマリーリハビリテーションチーム連絡会議を設け、情報を一元化し共有する。運営上の問題点に関しても協議する。
  3. 対象患者が多い病棟でリハビリテーションカンファレンスを医師、看護師と共に実施し、知識の底上げ、問題点の明確化を行う。病棟内での多職種間の日常的コミュニケーションを重視する

<評価指標(事業成果等の分析)>

在院日数 退室時のADL 患者・家族満足度 転倒、転落発生率 主治医へのアンケート
病棟看護師へのアンケート

 

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