初期研修カリキュラム【 外科 】
カリキュラム責任者：福永 潔
一般目標（GIO）
- 外科診療に必要な、基本的知識・技能・態度を身につける。
- チーム医療において、他の医療メンバーと協調・協力する習慣を身につける。
- 患者および家族とのより良い人間関係を確立しようと努める態度を身につける。
- 臨床を通じて、思考力・判断力および創造力を養う態度を身につける。
個別目標（SBOs）
I．診察
- 問診を適切に行うことができる。
- 全身の診察（視診、聴診、触診、打診）が適切かつ要領よくできる。
II．検査
- 胸腹部単純エックス線撮影の適応を説明でき、指示および読影ができる。
- 超音波検査、 内視鏡検査、造影検査、CT検査、 MRI検査等の適応を説明でき、 指示ができる。
- 細胞・病理学的検査法の意義と適応を説明できる。
III．診断・治療
- 消化器腫瘍の診断、治療について説明することができる。
- 消化器救急疾患（急性腹膜炎、イレウス、消化管出血など）の診断、治療について説明することができる。
- ショックの病態を説明でき、 初期対応を行うことができる。
IV．滅菌・消毒法・手術
- 手術などの無菌的処置の際に用いる器具や材料の滅菌法を述べることができる。
- 手指の消毒を正しく行い、滅菌手術着や手袋を正しく着用することができる。
- 手術の術前処置、 消毒を正しく行うことができる。
- 手術に参加し、 術者や助手の手助けができる。
- 輸血一般について正しく理解し、 実施できる。
- 局所麻酔法および局所麻酔薬の種類を説明でき、 副作用、 合併症を診断し、 その対策を述べることができる。
V．術後処置
- 手術後の患者のバイタルサイン（意識・血圧・脈拍・呼吸・体温） を正しく測定でき、 病態を理解し，適切な処置を行うことができる。
- 適切な輸液管理を行うことができる。
- 創傷処置を正しく行うことができる。
- 中心静脈圧の意義を説明でき測定できる。
VI．その他
- 切開・排膿・ドレナージ・縫合法について説明、実施できる。
- 各種注射を適切に実施できる。
- 症例検討会での症例発表を適切に行うことができる。
方略（LS）
- 病棟で5〜10人程度の患者を受け持ち、指導医の監督の下、受け持ち医として主体的に診療する。
- 病棟業務、検査・手術の助手を中心に行うが、上部および下部消化管内視鏡検査については指導医の監督の下で検査を行う。
- 指導医の監督の下で手術執刀を行うことがある。
- 週１回、術前症例に関して、受け持ち患者のプレゼンテーションを行う。
評価（Ev）
- 担当した手術症例について要旨をまとめる。
- 修了時に面接を行い、指導医と意見交換を行う。
- EPOCによる評価も可能である。