特定看護師症例報告会

筑波大学附属病院では、36名の看護師が特定行為研修を修了し、臨床の現場で活躍してくれています。
今回は、先日開催された「症例報告会」の様子を紹介します。

報告に先立ち、特定看護師の活動状況や特定行為研修について説明がありました。
今年度は、現在活動中の区分から各1演題の報告があり、計12演題の報告がありました。
発表形式は、ポスターセッションでちょっとした学会風に進行が進みます。

特定看護師の方たちが、日々臨床の現場でどんなことをしているのか、看護師として患者さんとどんな風に関わっているのか、看護師の役割拡大に期待が膨らむ報告がされていました。

筑波大学附属病院では、「人材育成支援助成制度(条件・選考があります)」を利用して、特定行為研修を働きながら受講することが可能です。看護の可能性を切り開くパイオニアを育成しています。

病棟紹介

B棟7階病棟は内分泌代謝・糖尿病内科と膠原病・リウマチ・アレルギー内科の患者さんが主に入院しています。今回は、糖尿病の患者さんに対して入院中に行っている指導などを紹介します。

糖尿病の基礎知識や合併症、治療に使用する薬剤、食事管理、運動、もしものときの対処方法など、退院後に安定した病状を維持して生活するために必要なことを学びます。
穴埋め形式の学習ノートを使用します。学生時代に戻ったようだと感じる方もいらっしゃるようです。

病棟内の談話室にはパンフレットが置かれています。
自由に手に取って読んでいただき、糖尿病についてより関心を持っていただけるよう工夫しています。

糖尿病の治療には飲み薬だけでなく、インスリンなどの皮下注射を使用することがあります。
初めて注射を導入する患者さんも多いため、お腹のモデルと練習用の注射キットを使用して看護師が指導を行います。ご自宅でも安心して治療を続けられるよう、丁寧な指導を心がけています。

医療連携患者相談センター

入院時支援

入院時支援は現在9名の看護師がいます。9時から17時15分まで、入院する患者さんを対象に身体的・精神的・社会的背景の状況把握をし、病棟と情報共有をします。

医療連携患者相談センターの様子

この写真は朝のミーティングの様子です。毎朝、師長・退院調整看護師・専任看護師・入院時支援看護師が集合し、情報共有します。センター全体で協力してそれぞれの役割を担っています。