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指令管制センター設置

ラオス初となる指令管制センター(EMS Command & Control Centre of Vientiane Capital)の設置

ラオスでは、事故現場から病院への救急搬送、病院前救護を担う団体の多くは民間ボランティアです。複数の団体が独立して活動しており、さらに団体毎に救急通報番号は異なります。そのため、1つの現場に複数の救急車が駆け付けたり、現場から遠く離れた救急車が選定され救急車が現場に到着するまでに時間を要し到着が遅延したりする事態が発生しています。全国どこからでも繋がり、救急通報を一箇所で受電する1195(日本の119番に相当)の運用構想こそありましたが、実現には至っていませんでした。

そこで本事業では、カウンターパート機関である国立ミタパープ病院が中心となって、他2つの中央病院(国立セタティラート病院、国立マホソット病院)と政府に認可された5つの救急隊(1623、1624、1625、1628、1630)を基盤とした救急医療体制を構築し、1195を運用する事が目標の一つとして掲げられました。

そして2023年10月16日、1195の運用が開始され、これにより、最も適切な救急車を現場に派遣し、傷病者をより迅速に病院へ搬送することが可能となりました。1195を受電する指令管制センター(CCC)はミタパープ病院に設置され、救急隊の出動から病院到着までのプロセスを監督する「指導医」1名と、救急通報を受電し、救急隊に出動指令を下す「指令員」2名が常駐しています。。CCCでは、救急車の出動可能状況や病院の受け入れ可能状況を確認し、現場に向かう救急隊に通報記録を送信することなどが可能ですが、これらの技術により、救急通報の受電から現場状況の記録、病院搬送までのプロセスの管理・効率化が図られています。

 

 

 

活動の様子

(センター改修前・改修中)

(センター改修後)

 

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