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10月16日、ラオス初のEMS指令管制センターが運用を開始しました

10月16日、ラオス初のEMS指令管制センターが運用を開始しました(2023年10月27日)

2023年10月16日、本学を代表とするJICA事業(草の根パートナー型)「交通事故から住民の命を守る救命救急活動支援プロジェクト(SAFERプロジェクト)」の支援の下、ラオスで初めてEMS指令管制センターが運用を開始しました。現在、政府の救急通報番号(1195)が一般に使用を開始されています。

ラオスでは、事故搬送や病院前救護などの病院前救急サービスを提供する団体の多くは、地元住民の有志で構成されています。これまでは、グループごとに救急通報番号が異なっていたため、ひとつの事故に対して複数の救急車が同じ場所に出動することがよく起きていました。今回のCCC設置(1195への通報番号統一)により、すべての救急通報が調整され、効果的な搬送が促進されることが期待されます。さらに、本プロジェクトで開発した救急医療サービス支援システム(ESS)を利用することで、3つの中央病院(ミタパープ病院、セタティラート病院、マホソット病院)と5つのレスキュー団体が傷病者や救急車の位置情報を共有し、蓄積されたデータを分析して効果的な介入策を決定することができるようになり、その結果、搬送時間が短縮され、患者受け入れの準備時間が生まれることとなります。

CCCは、ミタパ―プ病院内に設置された救急通報受付センターであり、首都ビエンチャンですでに広く活動している5つのレスキュー団体に指令を出す指揮権限を持ちます。

CCCの運営スタッフは、3つの中央病院から派遣された「指導医」と、ラオス政府に正式に登録された5つのレスキュー団体から派遣された「指令員」です。彼らは2022年3月から、CCCの役割や連絡・調整体制について訓練と準備を重ねてきました。CCCのセンター長はミタパ―プ病院の医師が務め、CCCを統括します。

指導医は、CCC内で出動から病院到着までのプロセス全体を監督し、特別な注意が必要な場合は、指令員や救急隊員に指示を出す。

指令員は、救急通報を受けた後、ESSを使い通報場所に救急車を効率的に出動するよう指令を下します。ESSでは、デジタル地図で場所を特定し、通報場所に最も近い救急車を選び、ESSを通じて救急車の出動を指令することができます。

救急隊員は携帯電話のESSアプリに救急車の状態(搬送可能、救助中、待機中、搬送不可)や患者情報を入力します。その情報はすべての指令員や受け入れ病院とリアルタイムで共有されます。

関係機関の多大なるご協力により、長年の構想が実現し、CCCが設立され、運用が開始されました。CCCの安定的な運営と、ESSに蓄積されたデータを活用した次の段階への取り組みには、今後も多くの関係機関の協力が必要です。

ミタパープ病院はSAFERプロジェクト終了後も、CCCの中心的な役割を担います。