2024年5月3日、JICA草の根技術協力事業(草の根パートナー型)「(ラオス国)交通事故から住民の命を守る救命救急活動支援プロジェクト」(SAFERプロジェクト)の最終報告会が行われました。同会には、保健省、国立ミタパープ病院、国際協力機構、筑波大学(事業代表団体)、(株)社会システム総合研究所(事業構成員)が参加しました。
同会では、プロジェクト目標の達成結果や救急医療サービス支援システム(ESS)の解析結果が共有されました。その結果をもとに、JICAと事業実施団体が、保健省およびミタパープ病院にESSや指令管制センターの運用体制などに関する提言を行いました。
5月6日、ビエンチャン高校にて約1,200人を対象に、交通安全セミナーが開かれました。
同セミナーでは、ESSの解析結果をもとに、交通事故多発地帯や時間帯が共有されました。ラオスでは、バイクで通学する学生が多く、交通事故の多くは学生をはじめとした若者によるものです。
また、公共バスの利用も呼びかけられ、安全意識の向上が図られました。
さらに、住民ボランティア救急隊員による交通事故救助の実演も行われました。実物のバイクが使用され、現場感あふれる環境で救急隊の活動を広報する機会ともなりました。
本活動が、SAFERプロジェクトとしての現地活動の最終回です。今夏頃に活動全体を総括する事業終了報告会が行われる予定ですので、ぜひ奮ってご参加ください。