橋渡し研究プログラム

文部科学省 橋渡し研究支援機関の認定

 筑波大学では、平成29年度より、日本医療研究開発機構(AMED)の橋渡し研究拠点に採択され、 アカデミア等における優れた基礎研究の成果を臨床研究・実用化へ効率的に橋渡しする体制を構築するとともに、 革新的な医薬品・医療機器・再生医療等製品などの実用化を目指す医療シーズへの支援を提供してきました。

 令和4年度からは、文部科学大臣が認定した全国11機関の「橋渡し研究支援機関」において、 新たな「橋渡し研究プログラム」が開始されました。筑波大学は、令和3年12月20日付で橋渡し研究支援機関に 認定され、機関内の拠点であるつくば臨床医学研究開発機構(T-CReDO)では、引き続き実用化を目指す シーズの研究開発の支援を切れ目なく継続、推進してまいります。

橋渡し研究支援機関認定制度:文部科学省

橋渡し研究支援機関の認定について:文部科学省プレスリリース


令和5年度「橋渡し研究プログラム」 筑波大学シーズ支援研究費の公募

1)公募案内

ポスター クリックしてポスターを表示  T-CReDOでは、「橋渡し研究プログラム」の令和5年度シーズ支援研究費の公募を行います。実用化を目指す革新的な医療シーズを広く募集いたしますので、積極的なご応募をお願いいたします。
 なお、本公募は、AMEDからの令和5年度の同プログラムに係る公募要項等の通知前に開始するものであり、本公募でご案内する内容は確定したものではありません。 今後、国の予算等の状況によっては、公募の内容が変更になる可能性があることについて、ご理解の上でご応募いただくようお願いいたします。

AMED「橋渡し研究プログラム」令和5年度 筑波大学シーズ支援研究費公募のご案内

公募説明会:説明会資料を掲載しました

説明会資料

日時: 2022年9月8日(木) 17:00~18:00 終了しました
場所: 筑波大学臨床講義室D と オンライン とのハイブリッド
不明な点がありましたら、E-mail:adm_seeds@un.tsukuba.ac.jpまでお問い合わせください。

2)支援対象となる課題

開発ステージに応じ、シーズA、preF、シーズF、シーズB、シーズCのように分類されます。医薬品、医療機器、再生医療等製品などの 候補となるアカデミア発のシーズに関する研究課題です。その概略を示します。

基礎研究 応用研究 非臨床研究 臨床研究・治験
シーズA preF シーズB シーズC(a)
2年以内に関連特許出願を目指す基礎研究課題
・最大300万円/年(間接経費を含む)
・最長2年間
関連特許出願済みで、治験開始に必須な非臨床試験の項目確定等を目指す研究開発課題
・最大1000万円/年
・最長2年間
関連特許出願済みで、最長3年度以内に下記のいずれかの目標への到達を目指す研究開発課題
非臨床POC取得及び治験届提出を目指す医薬品及び医療機器等の研究開発課題
薬事申請用臨床データ取得を目指す体外診断用医薬品等の研究開発課題

・最大5000万円/年
・最長3年間
関連特許出願及び非臨床POC取得済みで、治験開始を目指して原則1年度以内に臨床試験の準備を完了し、その後2~3年度以内に下記の目標への到達を目指す研究開発課題
・健常人又は患者を対象とし、臨床POC取得を目指す医薬品等の研究開発課題
治験又は性能試験を行い、承認・認証を目指す医療機器等の研究開発課題
(臨床試験を行う課題:シーズC(b)もあり)

・最大8000万円/年(1年度目は最大1000万円/年)
・最長4年間
シーズF
関連特許出願済みかつ、開発にあたっての企業連携が確立しており、最長5年度以内に下記の目標への到達を目指す研究開発課題
非臨床POC取得及び治験届提出を目指す医薬品及び医療機器等の研究開発課題、又は薬事申請用臨床データ取得を目指す体外診断用医薬品等の研究開発課題
・上記に加え、医療への適応のため早期・戦略的な企業への導出を目指す研究開発課題

・最大7000万円/年(ステージゲート通過後3年度目以降は9000万円/年)
・最長5年間

3)応募期間(応募から採択までの流れ)

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4)応募方法

公募案内および公募要項を参照の上、各申請書をダウンロードし、必要事項を記入して、下記 5)の問い合わせ先に記載されているメールアドレスへ提出ください。


5)問合せ先

筑波大学つくば臨床医学研究開発機構
研究開発マネジメント部
石田純子、小野瀬惠里子
E-mail:adm_seeds#@#un.tsukuba.ac.jp(#@#を@に置き換えてください)
TEL:029-853-5625

6)過去の公募情報

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橋渡し支援機関としての筑波大学T-CReDOの支援について

1) 応募申請前相談

シーズの開発段階に応じて適切な応募区分を選択して応募いただくため、申請資料作成時に不明点などがありましたら、問い合わせ先に記載されているメールアドレスまでご相談ください。

2) 支援内容

知的財産戦略について、知財・研究戦略相談会において、シーズ研究者、顧問弁理士、研究開発マネジメント部に 所属するプロジェクトマネージャー、T-CReDOの臨床医などが出席し、知財獲得に向けた戦略を策定するとともに、その実現の近道となる 研究計画に関する助言・提案や研究進捗状況の把握を行います。
特にシーズAに採択された課題については、出口を見据えた工程の下、先行技術との優位性を確認し、標的疾患、適切な標的製品 プロファイル(TPP)の策定や強い知財獲得のために実施すべき追加試験などに関する助言を行うため、原則として年2回の相談会を開催します。
更に、シーズの開発段階に応じて、策定した出口戦略に則り、企業とのマッチング面談、BIO Japanなどへのブース出展などを通じて、 ライセンスアウトを支援します。 その他、シーズの開発過程で必要に応じて、PMDAのRS総合相談・RS戦略相談に関して支援します。

参考:RS総合相談・RS戦略相談(PMDA)

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令和4年度「橋渡し研究プログラム」支援課題公募の結果

多数のご申請をいただき誠にありがとうございました。
令和4年度支援課題公募の結果について公表させていただきます。
(preF/シーズB/シーズCについては、拠点採択結果まで)

令和4 年度「橋渡し研究プログラム」支援課題公募の結果

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支援中のシーズ

筑波大学にて支援しているシーズで、薬事申請上の分類とステージ別のシーズ件数 (2022年6月1日現在)を示します。

令和4年度シーズ支援件数の内訳

シーズ分類 シーズA シーズB シーズC
医薬品 74 15 11
医療機器 33 25 11
再生医療等製品 11 5 1
体外診断用医薬品 13 3 0
その他 3 1 11
未定 1 0 0
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筑波大学からAMEDへ申請して採択されたシーズ(preF/preB、シーズF、シーズB、シーズC)は以下の通りです。

令和4年度橋渡し研究プログラム(preFならびにシーズC)

採択区分 シーズ番号 研究代表者 代表者所属機関 研究開発課題名
preF B19-17 石原 伸輔 物質・材料研究機構 肺高血圧・呼吸不全治療の革新に向けた小型NO吸入器の開発
preF B19-45 星崇仁 筑波大学 眼科癒着防止材を用いた緑内障手術材料の開発
preF B21-01 山崎聡 筑波大学 新規造血幹細胞の増幅技術を用いた急性白血病等に対する臍帯血移植法の確立
シーズC C21-07 櫻井英幸 筑波大学 初発悪性神経膠腫に対する新型高出力中性子線源を用いたホウ素中性子捕捉療法の安全性試験

参照:採択課題(令和4年度)AMEDのサイトへ


令和3年度橋渡し研究プログラム

採択区分 シーズ番号 研究代表者 代表者所属機関 研究開発課題名
preB B18-44 岸田 晶夫 東京医科歯科大学 高静水圧処理により脱細胞化した長期保存可能なブタ由来角膜実質再建足場開発
preB B17-52 舘野 浩章 産業技術総合研究所 早期膵がんをも検出する新規リキッドバイオプシー:膵がん患者血液中の糖タンパク質マーカーを検出する新規レクチン-抗体サンドイッチアッセイ

参照:採択課題(令和3年度)AMEDのサイトへ


令和2年度橋渡し研究戦略的推進プログラム

採択区分 シーズ番号 研究代表者 代表者所属機関 研究開発課題名
preB B19-49 供田 洋 北里大学 SOAT2選択的阻害剤による新規酸性リパーゼ欠損症治療薬の開発
preB B19-18 田口 哲志 物質・材料研究機構 早期消化管がん除去部の治癒を促進する噴霧型接着性粒子の開発
シーズC C15-71 村垣 善浩 東京女子医科大学 Cellm-001による初発膠芽腫治療効果無作為比較対照試験

参照:採択課題(令和2年度)AMEDのサイトへ


平成31年度橋渡し研究戦略的推進プログラム

採択区分 シーズ番号 研究代表者 代表者所属機関 研究開発課題名
シーズC C15-34 千葉 滋 筑波大学 血管免疫芽球性T細胞リンパ腫(AITL)及びその他の濾胞性ヘルパーT細胞リンパ腫に対するダサチニブの多施設第Ⅱ相医師主導治験

参照:採択課題(平成31年度)AMEDのサイトへ


平成30年度橋渡し研究戦略的推進プログラム2次公募

採択区分 シーズ番号 研究代表者 代表者所属機関 研究開発課題名
シーズB B17-56 高橋 淳子 産業技術総合研究所 5-アミノレブリン酸塩酸塩を用いた放射線増感療法の研究開発
シーズC C15-34 千葉 滋 筑波大学 VAV1リン酸化亢進を伴う濾胞性ヘルパーT細胞リンパ腫に対するダサチニブの適応拡大を目指す研究

参照:採択課題(平成30年度 二次公募)AMEDのサイトへ


平成30年度橋渡し研究戦略的推進プログラム

採択区分 シーズ番号 研究代表者 代表者所属機関 研究開発課題名
シーズB B16-37 小田 竜也 筑波大学 ポスト抗体医薬としての癌細胞糖鎖標的レクチン創薬:rBC2レクチン-Drug融合体による膵がん治療の前臨床試験

参照:採択課題(平成30年度)AMEDのサイトへ


平成29年度橋渡し研究戦略的推進プログラム(追加採択)

採択区分 シーズ番号 研究代表者 代表者所属機関 研究開発課題名
シーズB B16-01 八重垣 健 日本歯科大学 ヒト歯髄幹細胞を用いた肝不全に対する肝再生治療法の開発
シーズB B16-37 小田 竜也 筑波大学 膵癌に対する革新的治療開発:糖鎖標的レクチンによるがん幹細胞消滅戦略
シーズC C15-46 伊藤 敦夫 産業技術総合研究所 高齢者の粗鬆症骨にも対応可能な整形外科インプラントの開発-コンビネーション医療機器:アパタイトFGF-2コーティングデバイス-

平成29年度橋渡し研究戦略的推進プログラム

採択区分 シーズ番号 研究代表者 代表者所属機関 研究開発課題名
シーズB B15-12 田口 哲志 物質・材料研究機構 耐圧強度・組織追従性に優れた生体親和性呼吸器外科用接着剤の開発
シーズB B16-25 岡本 史樹 筑波大学 新規臨界ハイドロゲルを用いた人工硝子体の開発

参照:採択課題(平成29年度)AMEDのサイトへ


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開発実績・成果

筑波大学拠点で支援したシーズの中で、過去5年間(2017~2021年度累計)に見い出された成果は以下の通りです。

2017~2021年度 開発実績 件数

成果 件数
治験届(医師主導治験) 9
製造販売承認(認証)取得 4
保険医療化 4

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お問い合わせ

筑波大学つくば臨床医学研究開発機構
研究開発マネジメント部
石田純子、小野瀬惠里子
E-mail:adm_seeds#@#un.tsukuba.ac.jp(#@#を@に置き換えてください)
TEL:029-853-5625