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大井川和彦茨城県知事 BNCT(次世代がん治療)開発拠点に初訪問

大井川和彦茨城県知事 BNCT(次世代がん治療)開発拠点に初訪問

 平成29年11月20日(月)に、大井川和彦茨城県知事が、次世代のがん治療として注目を集めるホウ素中性子捕捉療法(以下、BNCT)の研究開発拠点である「いばらき中性子医療研究センター」を視察されました。本視察は、BNCTの確立と普及に向けて産学官共同で実施してきた治療装置・実証機の研究開発が非臨床試験(動物実験等)の段階に入ったことを契機に実施されたもので、茨城県発のがん治療装置の実用化に向け開発を進める現場に知事就任後初めて訪問されました。
 BNCTとは、中性子とそれに増感効果のあるホウ素薬剤との核反応を利用して、正常細胞にあまり損傷を与えず、腫瘍細胞のみを選択的に破壊する放射線治療です。浸潤がんや多発がんなどの難治性がん、再発がんなど、未だ治療法が確立されていないがん対する新しい治療法として注目を集めています。
 BNCTはこれまで、原子炉を利用して臨床研究が行われていましたが、原子炉に代わって小型の加速器を使って病院内で安心・安全な治療が可能な治療の実現を目指し、高エネルギー加速器研究機構、日本原子力研究開発機構、多くの企業、及び茨城県と連携し開発を進め、将来的には医療機器としての承認・販売を目指しています。