女性医師看護師キャリアアップ支援システムの院内成果報告会を行いました。
2010年3月9日(火)17:30〜
平成19年文部科学省採択の本取組みも、今年度で補助金事業としての活動は終了となりますが、3月9日に院内成果報告会を開催し、3年間の活動について発表しました。
当日は、女性医師、看護師に関する取組みについて、それぞれのキャリアアップコーディネーターが発表し、その後女性医師、看護師のプログラム参加者に自身のワークライフバランスについての話をしてもらった後、イージェイネット代表理事の瀧野敏子先生に「働き甲斐のある環境が強くて優しい病院を作る」と題してご講演いただきました。
本取組みにて、3年間で女性医師14名、看護師8名が支援を受けましたが、支援を受けた参加者からは、取組みの特徴である「それぞれの事情に合わせたオーダーメイドプログラムの作成、キャリアカウンセリング」が、きめ細やかな対応として高い評価を受けました。本取組みは、補助金事業終了後も継続が決定しておりますが、この参加者の満足度の高さが、来年度以降も事業を続けられる事に繋がったのではないかと思います。
今回女性医師・看護師の双方の参加者に体験談を話してもらいましたが、一人ひとり環境が違う中で、自分なりにキャリアアップして行こうという前向きな姿勢に頼もしさを感じました。
瀧野先生のお話では、働き易い病院づくりのために、女性医師・看護師は
- ・なくてはならない人材になる
- ・自らの人生の戦略的思考を持つ
- ・院内スタッフ、患者さんを味方につける
必要があるという言葉と、
-
・女性の働き方がただ単に「自己実現」の場というだけではなく、医師、看護師、研究者として「自分のプロフェッション・使命の実現」という視点があれば周囲の支持を得ることが出来る
という言葉が非常に印象に残りました。私自身もしっかり考えていかなければならない、働いていく上でとても大切なことだと思います。
当日は、五十嵐徹也院長にもご参加いただいて、本取組みに対して暖かいお言葉をいただき、3年間の苦労が報われる思いがしました。本取組みに関わってくださった全ての皆様に感謝申し上げます。(瀬尾)
3年間の取り組みの成果を報告させていただきました。
実際に参加している医師・看護師の発表と瀧野先生のお話を聞き、これからの自分のキャリアをしっかり考えてがんばっていこうと思いました。そして、「自分のプロフェッション・使命の実現」と言う事も意識して行こうと思います。
今回、医師と看護師で出発したキャリアアップ支援システムですが、成果報告会のテーマ通り、医療人ががんばれる環境を目指して筑波大学附属病院独自のキャリアアップ支援システムとして確立し、医師看護師だけではなく職員全員に浸透し支援に役立つことができればと思っています。
本事業は本当にたくさんの方に支えられ、補助金事業として成果報告会を開催することができました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。(野澤)
報告: | 医療人GP「女性医師看護師キャリアアップ支援システム」院内成果報告会
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| 「女性医師・看護師発 医療人ががんばれる環境を目指して」
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日時: | 2010年3月9日(火) 17:30〜 |
場所: | 筑波大学医学専門学群 臨床講義室C |
第6回カムバックスキルアップセミナーを開催しました。
2010年2月4日、9日、18日 10:00〜16:00
第6回カムバックスキルアップセミナーが終了しました。補助金事業最後のカムバックスキルアップセミナーです。
講師陣も、医師・臨床工学技師・検査技師・薬剤師・看護師とそれぞれの専門の方にお願いしました。
また、セミナー初企画の「患者ケアモデルシミュレーターを使ったフィジカルアセスメント」はチームで演習に参加し、とても好評でした。
セミナーも今回で117名の方々にご参加頂き、セミナー受講後に復職した旨のご報告が今後のセミナー企画の活力となっております。
第7回目以降は潜在看護師のためのセミナーとして、年に2〜3回継続して開催する予定です。
就業中の看護師の方には、病院主催の医療職のためのセミナーを開催しておりますので、病院のホームページを確認してみてください。
セミナーを受講していただいた方、ご講義頂いたみなさま、どうもありがとうございました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。(野澤)
茨城県医師会 女性医師の勤務環境の整備に関する病院長、病院開設者・管理者等への講習会にて、筑波大学附属病院の取組みの成果報告をしました。
日時:2010年2月6日(土)14:00〜
茨城県医師会主催の、女性医師の勤務環境の整備に関する病院長、病院開設者・管理者等への講習会にて、女性医師看護師キャリアアップ支援システムの3年間の取組みの成果報告をいたしました。
当日は、地域病院の院長先生、看護師長など多くの病院責任者の方々にご参加いただき、当院の取組みを御紹介する良い機会になりました。
女性医師・看護師支援の取組みは、やはり病院の責任者の理解があってはじめて出来るものだと思います。
この講習会では、大阪厚生年金病院長の清野佳紀先生からご講演をいただきましたが、院長の立場から実際の事例をご紹介いただき、特に女性医師支援は決して病院のボランティアではなく、
むしろ支援することでさらに病院の収益を生むことができるのだというお話は、私たちの取組みの後押しをしていただけているようで心強く感じました。
講習会の資料として当院の取組みの成果報告書(ダイジェスト版)を配付させていただきましたが、興味のある方がいらっしゃいましたら、
総合臨床教育センター(kensyu@un.tsukuba.ac.jp)にお問い合わせください。
このような発表の場をいただいた茨城県医師会関係者の皆様、当日の参加者の皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。(瀬尾)
報告: | 『平成19年度文部科学省医療人GP採択 「女性医師看護師キャリアアップ支援システム」成果報告
-つくば的 女性医師・看護師の働きやすい環境を目指して-』 |
筑波大学附属病院 女性医師キャリア支援コーディネーター 瀬尾恵美子 |
講演: | 『女性医師支援体制から職員全員のワークライフバランスへ』 |
大阪厚生年金病院院長 清野佳紀先生 |
日時: | 2010年2月6日(土) 14:00〜 |
場所: | つくば国際会議場303 |
大学病院情報マネジメント部門連絡会議でポスター発表を行いました
日時:2010年1月21日(木)、22日(金)9:30〜
平成21年度大学病院情報マネジメント部門連絡会議でポスター発表にて当院のキャリア支援システムの取り組みを紹介させて頂きました。子育て支援に関して、他の大学病院の方々と色々な情報交換をすることができ、とても貴重な時間となりました。
現在は子育て支援としての「キャリア支援システム」ですが、さまざまな理由で働きたくとも、環境などの制約条件などで退職に至った看護職のための「キャリア支援システム」へと成長できたら・・・と思っています。(野澤)
茨城県看護協会ナースセンターの病院実習の受け入れを開始しました
日時:2009年11月16日(月)9:30〜
茨城県ナースセンター「再就業看護職員実践研修」の一環である病院実習を受け入れることになりました。
茨城県ナースセンターの講義もしくは当院のカムバックスキルアップセミナーを全項目受講した方でご希望があれば参加していただけます。
今回は1名の方が5日間の病院実習に参加しました。
今までは「フルタイムで働く」、もしくは「フルタイムは無理だから働けない」の選択しか出来ませんでした。現在は、ワークライフバランスを考慮した多様な働き方が出来るようになってきました。
「短時間しか働けないから」と復職を諦めている方、まずは短時間から臨床に戻ってみるのはいかがでしょうか。
応援しています!(野澤)
つくばナース懇談会を開催しました
日時:2009年10月29日(木)17:30〜
第1回つくばナース懇談会を開催し、学生さんも含めて66名の方に参加いただけました。
「看護師という仕事が好きだから続けている」、「大学院への進学を考えているのなら、科目履修から初めていくのはどうか」、「自分の癒しも大切にしている」など、実際の体験からのアドバイスやとても元気が出るお話を聞くことができました。
懇談会の終了後アンケートに「子育てや進学との両立を考えることが出来なかったが、これから考えてみたい」との前向きなご意見をたくさん頂きました。
今後も女性医師・看護師だけではなく、さまざまな職種の方に参加していただけるような懇談会を開催して行きたいと思います。
先輩から直接お話を聞くことができる機会ですので、ぜひ参加してみてください。(野澤)
交流会を開催しています
日時:2009年10月16日(金)12:00〜
昼休みを利用し、子育て交流会を開催しています。先月から子育てをしながら仕事を続けている看護師長にも参加していただき、両立の工夫点や様々な情報を教えていただきました。今後も母としても看護師としてもがんばっている方に参加していただき、様々な情報交換などの交流の場としていただけたら嬉しいです。
出産を控えている方も、「こんなことを先輩ナースに聞いてみたい!」と思っていらっしゃる方も気軽に参加してください。(野澤)
ドイツギーゼン大学ウタ・マイヤーグレーヴェ教授からインタビューを受けました
日時:2009年10月9日(金)17:30〜
マイヤーグレーヴェ教授は、ワーク・ライフ・バランス政策や少子高齢化対策、男女共同参画推進などについて、政府の諮問委員会の委員として、ドイツ政府の政策立案をされている方です。日本ではどのように対応しているか、さまざまな場所を直接訪問して調査したいというご意向をお持ちで、日本の企業やNPOなどを対象に、インタビュー調査を実施しているそうです。
当院においても子育てをしながら仕事をしている医師・看護師・薬剤師・検査技師へのインタビュー調査の依頼があり、「病院の中ならではの問題」「仕事と職場の現状について」など数日に分けて、インタビューを受けました。
日ごろお話を聞くことができなかった他職種の方のお話を聞くこともでき、これからのシステム継続についての課題が見えてきました。(野澤)
第5回カムバックスキルアップセミナーを開催しました
日時:2009年10月6日(火)、13日(火)、14日(水) 10:00〜16:00
カムバックスキルアップセミナーも第5回目になりました。
当院のセミナーは講義も白衣に着替えて受講していただいているのですが、講師の方から「うちのスタッフかと思った!」との声も聞えてくるくらいユニホーム姿がお似合いでした。
また、セミナーを受講された方の中には、ナースセンター就業促進事業の病院実習に参加される方もいらっしゃるようです。
「受講を申し込むのも勇気が必要だった」と受講者の方からお話を聞きました。次回は2月の予定で、1項目からも受講が可能となっています。「すぐには復職できないけれど・・・」という方も、白川看護部長の「最近の医療と看護」だけでも参加していただけたら・・・と思います。
ナースセンターでも同様の復職セミナーを開催しているようですので、つくば市は遠いという方は水戸市にある茨城県ナースセンターにお問い合わせ下さい。(野澤)
教えて先輩
「女性医師の仕事と子育ての両立の工夫を聞いてみよう」 外科編を開催しました。
日時:2009年9月15日(土)17時30分〜
毎回好評の、「教えて先輩 女性医師の仕事と子育ての両立の工夫を聞いてみよう」の第3回目を開催しました。今回は、前回までのアンケートで話を聞いてみたいとの要望の多かった、外科系に勤務する田中優子先生、相川志都先生にお話をしていただきました。偶然ですが、お二方とも御主人は医師ではなく、医師と結婚していない女性医師の話が聞きたいという声もアンケートで多かったので、学生や研修医の先生方のもっとも知りたがっているお話をしていただけたと思います。
話を聞いて思ったのは、お二方とも仕事に対する取り組み方が素晴らしいということです。外科医としてのキャリアを形成していくのは、とても大変なことだと思いますが、「外科を選択したのは、やりたい仕事だったから。外科以外は考えなかった」とおっしゃって、仕事も子育ても頑張る姿は本当にカッコいいと素直に思いました。自分にしかできないこと、自分が周囲に貢献できることをしっかり考えた上で、ワーク・ライフバランスを上手に設定していて、専門医を取得してからの仕事と子育ての両立の知恵を教えてもらうことができました。
また、乳腺・甲状腺・内分泌外科の原教授からは、アットホームな雰囲気で、科全体で子育てを応援して下さっている様子をお話していただきました。
相川先生には、茨城県医師会男女共同参画フォーラム
(日時 平成21年11月7日(土)14時〜16時30分、場所 茨城県医師会4階会議室 水戸市笠原町489)でも話をしていただくことになっていますので、興味のある方はそちらにもぜひ足をお運びください。(瀬尾)
演題: | 『教えて先輩、女性医師の仕事と子育ての両立の工夫を聞いてみよう:外科編』 |
発表者: | 敬称略 田中優子(乳腺・甲状腺・内分泌外科 診療講師) |
相川志都(心臓血管外科・クリニカルフェロー) |
原 尚人(乳腺・甲状腺・内分泌外科 教授) |
瀬尾恵美子(女性医師キャリア支援コーディネータ) |
日時: | 2009年9月15日(火) 17時30分〜 |
場所: | 筑波大学 医学学系棟 大会議室482 |
第41回 日本医学教育学会にて、女性医師看護師キャリアアップ支援システムに関するアンケート調査結果を報告しました
日時:2009年7月25日(土)10:14〜
当システム主催の子育て支援セミナー「教えて先輩 女性医師の仕事と子育ての両立の工夫を聞いてみよう」にて行った、医師・研修医・医学生に対するアンケート調査の結果を、第41回 医学教育学会で発表しました。
セミナーは、昨年度に2回開催し、1回目は小児科、麻酔科の医師に、2回目は産婦人科、総合診療科の医師に話をしてもらいました。アンケート調査の結果はいずれも出席して良かったと言う意見が多く、「実際の体験談を聞くことで自分の将来像が見えた。」「将来、仕事と家庭を両立できるか不安だったので、大変参考になった」などの意見が寄せられていました。私たちが思っているより、研修医、医学生は将来について不安を抱えており、その不安が身近な先輩の体験談を聞くことで緩和されることをアンケートで知り、そのことを広く知ってもらいたいと発表させていただきましたが、会場から多くのご意見、ご感想をいただき有意義なディスカッションをさせていただくことが出来ました。
このアンケートの中で、今後話を聞きたい先輩として外科系の医師をとの意見が大変多かったので、次回のセミナーは9月15日(火)に乳腺・甲状腺・内分泌外科、心臓血管外科の女性医師に話をしてもらう予定です。
多くの皆様に積極的にセミナーに参加していただければと思います。(瀬尾)
演題:『医師・研修医・学生に対する子育て懇談会における意識調査』
演者:瀬尾恵美子(筑波大学附属病院 女性医師キャリア支援コーディネーター)
日時:2009年7月24日(金)、25日(土)9:00〜
場所:大阪国際交流センター
東京大学医学部附属病院「Re-ナースプラン」の復職セミナーを見学させていただきました
日時:2009年7月9日(木)9:00〜
「しばらく現場を離れていたので不安で・・・」という方のための再就業のためのプログラムである「Re-ナースプラン」の復職セミナーを見学させていただきました。
当院では講義と演習形式のセミナーを開催していましたが、「シミュレーション」の研修も取り入れて行きたいと思い、すでにそれを行っている「Re-ナースプラン」を1日見学させていただきました。ぜひ当院でも「シミュレーション」を取り入れて行きたいと思い、10月のセミナーのためにいろいろと考えています。アンケートの結果も踏まえて、少し違ったセミナーを開催したいと思っています。
東京大学医学部附属病院 教育担当のみなさま、株式会社スーパーナースの関口さま、本当にどうもありがとうございました。(野澤)
「Re-ナースプラン」のホームページで研修の詳細をみることができます。
http://www.supernurse.co.jp/renurse/index.html
第2回子育て支援セミナーを開催しました
日時:2009年6月26日(金)16:00〜
旭川医科大学の復職・子育て・介護支援センター副センター長の山本明美先生に、当院の女性医師看護師支援システムに対する意見交換会での外部評価、および「第2回つくば的子育て支援セミナー」での講演をしていただきました。
意見交換会では、当院の取組みにて、医師・看護師のキャリアを持つ者がそれぞれのコーディネーターをしていること、多くの医師・看護師(医師12名、看護師7名)が復職・離職防止支援を受けていること、搾乳スペースの整備、積極的な募集・広報活動について、高く評価していただきました。反対に、教材の開発、e-learningシステムのコンテンツ作成、遠隔教育の充実、参加者間のコミュニケーション体制、については、更なる努力が必要との評価をいただきましたので、今後この点に重点を置いてシステムの改善を図っていきたいと思います。
子育て支援セミナーでは、当院と同じ平成19年度に文部科学省の医療人GPに採択された、旭川医科大学のニ輪草プランでの取組みをお話いただきました。バックアップナース、夏休み・冬休みに行われている学童対象のキッズスクール、病児一時預かりシステムなど、当院でも今後ぜひ行っていきたい先進的な取組みについて、大変わかりやすく面白くお話いただき、あっと言う間の1時間でした。
山本先生、またセミナーに参加していただいた皆様、お忙しいなか本当にありがとうございました。(瀬尾)
第2回子育て支援セミナーを開催しました。たくさんの方に参加頂きありがとうございました。
セミナーでは、山本先生のとても元気のでる楽しいお話を聞くことができました。旭川医科大学の取り組みを参考に改善していきたいと思います。
「看護師キャリアアップ支援システム」は潜在看護師の復職支援として始まりました。これからは、「仕事は続けたいけれど・・・。」「やめようかと迷ったけれど、このシステムがあるならば・・・」、と思っていただけるようなシステムにして行けたらと思っています。
山本先生どうもありがとうございました。(野澤)
第4回カムバックスキルアップセミナーを開催しました
日時:2009年6月2日(火)、10日(水)、11日(木)10:00〜16:00
第4回カムバックスキルアップセミナーを開催しました。1項目の参加者は約10名と前回より少なめでしたが、みなさん熱心に受講されていました。
「なかなか同じ思いの方々でお話する機会がないのでは?」と思い、昼休みは皆さんでお話ができるようなスペースを設けてみました。
演習中の風景を受講者の方に了承を得て載せてみました。
次回は10月頃を予定しておりますので、たくさんの方の参加をお待ちしています。(野澤)