Q&A FREQUENTLY ASKED QUESTIONS FOR IBARAKI CITIZENS

心房細動はどのように治療するの?

心房細動に対しては生活習慣の改善と薬物治療が大切です。カテーテルアブレーションという治療の選択肢もあります。

生活習慣の改善をしましょう

高血圧、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群、喫煙、飲酒などが心房細動の原因と考えられています。当てはまるものがあるようであれば、生活習慣を改善することは心房細動を予防に効果があります。また、カテーテルアブレーション治療後の心房細動の再発率も、生活習慣の改善により3割ほど低下します。

薬はどのようなものがあるの?

内服薬は主に血栓を予防する薬(抗凝固薬:こうぎょうこやく)と脈を整える薬(抗不整脈薬:こうふせいみゃくやく)の2種類があります。

(1) 抗凝固薬
脳梗塞を予防する薬です。
心房のなかにできる血のかたまり(血栓)が脳梗塞の原因ですので、血液をサラサラにすることでこれを防ぎます。このような薬が抗凝固薬です。とくに心不全、高血圧、高齢、糖尿病、脳梗塞経験者など、1つでも当てはまる方は脳梗塞のリスクが高いため抗凝固薬が必要と考えられます。

(2) 抗不整脈薬
脈を整える薬です。とくに動悸を抑える効果が期待されます。
心房細動を減らすリズムコントロール薬と、脈拍を抑えるレートコントロール薬の2種類があります。

アブレーションってなに?

心房細動の“もと”をカテーテルで焼いてなおす治療です。「アブレーション = 炙(あぶ)る」と考えると覚えやすいです。
心房細動は肺静脈という場所から出ていますので、ここから来る電気信号を遮断すれば心房細動は起きません。このため、肺静脈の周りを焼灼して伝導を遮断する治療が「カテーテルアブレーション」となります。薬物療法と比較して、特に初期の発作性心房細動の時期に行うと効果てきめんであり、手技の安全性が飛躍的に向上したこともあり、近年、治療をうける人が急速に増えてきています。

引用:一般社団法人 日本循環器協会

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