例年、筑波大学芸術系の授業「洋画野外風景実習」で学生が制作した課題作品を附属病院で展示しています。
「洋画野外風景実習」は、洋画領域の学群2年次から博士前期課程1年次までの学生が毎年春に海や山など場所を変え、 1週間ほど滞在しながら現場で作品を描く合宿形式の実習です。
2020年度より新型コロナウイルス感染拡大のため、合宿が中止となり、 代わりに学生の身近な風景を描く課題に変更となりました。
この風景画の課題作品の多くは新型コロナウイルス感染拡大のなか、 野外で描くことは叶わず、自身で撮った風景写真を見ながら自宅の部屋で描いたと思われます。
興味深いのは、身近な風景を学生が選択したことで学生それぞれの視点や作品への想いが、これまでよりも一層、作品に現れていることです。
展示作品は芸術系洋画領域教員による選考と「病院のアートを育てる会議」における審議を経て選ばれました。
学生たちがこのコロナ禍の日々の中でどんな風景に魅せられ、何を表したかったのか、作品から読み取っていただければ幸いです。
日程:2021年12月27日(月)~2022年6月末
場所:筑波大学附属病院 けやき棟1階
展示作家:谷夏実、西原美萌、能勢結、森﨑陽菜、山根遥香