バイオバンクについて
1990年代後半より「バイオバンク」という言葉が学術誌等で使用されるようになりました。もともとバイオバンクとは、バイオ、つまり生物に関係する組織、細胞、血液、尿及びDNA等の試料を集めて保存する施設を意味しますが、一般的には、ヒトに由来する試料を収集する施設を示すことが多いようです。海外では、国家レベルでバイオバンクの設置、事業運営が行われているケースも多く、バイオバンクに特有な法律が定められている国もあります。英国のUK Biobankは世界的に最も大規模なバイオバンクで実施にあたり、専門家だけでなく市民も一緒に調査、検討を重ねていたという歴史があります。既に当初の目標であった国民50万人の参加が達成されており、国民への理解、さらにバイオバンクがもたらす将来的な公共の利益について国民からの期待が非常に高い事がうかがえます。国内においても大学、病院、研究機関が中心となってバイオバンクの設置が進められています。しかし、国内では、ヒト試料の収集・管理は行っているものの実際に試料を外部機関へ提供しているバイオバンクは殆どありません。特に教育・研究機関である大学では、提供機関として機能しているバイオバンクは1つもありません。また、海外のバイオバンクから提供される試料は研究者が必要とする十分な臨床情報が付帯されていないため研究に利用しにくい状況です。
では、なぜ研究のために人(ヒト)の組織を使う必要があるのでしょうか?薬や毒物に対する感受性は生物種により異なります。人の病気を調べること、人のための治療法を開発するためには人の組織を使って研究する必要があるのです。また、検査や診断が終わった組織を研究に有効利用すれば、これまで動物を犠牲にして行っていた実験を削減することができます。
このような社会からの必要性を踏まえて、筑波大学では、詳細な臨床情報を付帯したヒト試料を研究者に提供するバイオバンクを設立しました。大学としては全国で初めてのヒト試料提供機関になります。つくばヒト組織バイオバンクセンターから研究に有用な豊富な臨床情報を付帯したヒト試料を提供し、研究が行われることで信頼性の高い研究成果が得られ、先進医療の促進に貢献すると考えられます。
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