概要:筑波大学附属病院の臨床研修病院を主な対象に、検体の搬送と病理標本作製、病理診断業務を行っています。病理解剖も、ご遺体を筑波大学附属病院へ搬送いただければ、当センターで対応いたします。解剖後の出張CPC(臨床病理検討会)も行います。
業務は、筑波大学附属病院病理部、病理医のほか、茨城県内機関病院の熟達した病理専門医とのチームで行っております。
設立経緯:茨城県は、280万人という全国有数の人口をもつ一方、関東平野の比較的平坦な大地が拡がり、地域の基幹病院が県内各地に分散している特徴があります。こうした地理的な特性もあり、人口あたりの病理医数は全国の中でも非常に少ない状況にあります。病理医は、あらゆる臓器、疾患に精通し、診断と治療に関わる大切な組織診断を担いますが、多くの施設では、「一人病理医」として重責を背負うことになります。そのため、ひとり立ちできる病理専門医の育成には時間がかかりますし、病理医を配属できない基幹病院や、常勤病理医がいても業務過多となっている状況も少なくありません。そこで茨城県における病理診断の質を向上させるため、また茨城県内の病理診断を担当する新しい病理医を育成するために、2007年4月にTHDCを筑波大学附属病院内に開設しました。
固定済み臓器の切り出しから、FFPE標本・HE染色標本、必要に応じて特殊染色標本を作製し病理組織診断を行います。結果報告は、病理組織診断報告書を作成し依頼元施設へお届けします。
病理診断に必要な免疫染色を実施します。
本院で解剖を実施し、標本作製および剖検報告書作成を行います。ご要望に応じ出張CPCも行います。
※「診断」業務に関わる全般に、対応いたします。
※FFPEを利用した「研究」業務は、「つくばヒト組織バイオバンクセンター基礎研究支援部門(T-PASS)」にて有償対応しております。
問い合わせフォームからお願いいたします。
年度 | 生検 | 手術 | 解剖 |
---|---|---|---|
2019 | 4,743 | 3,199 | 10 |
2018 | 4,804 | 2,930 | 16 |
2017 | 5,045 | 3,228 | 15 |
2016 | 4,604 | 3,451 | 12 |
2015 | 3,902 | 2,606 | 10 |
2014 | 3,795 | 2,816 | 17 |
2013 | 4,363 | 2,454 | 6 |
2012 | 4,908 | 2,189 | 9 |
2011 | 5,926 | 2,290 | 8 |
2010 | 7,086 | 2,655 | 8 |
2009 | 6,736 | 2,231 | 22 |
2008 | 5,274 | 1,936 | 13 |
茨城県内主要17病院