新人看護職員を支える複数の支援体制

新人看護職員が臨床現場で社会人としての自覚を持ち、臨床現場に順応しながら臨床実践能力を獲得するために、病棟スタッフみんなで皆さんのサポートを行います。

看護部教育理念に基づく看護職の能力開発のための教育計画の立案・実施・評価の責任者であり、教育を担当する人の育成・支援を行います。

看護職の能力開発の維持・向上のために新人看護職員に関わる教育計画の策定、企画および組織的な教育活動を実行・推進し、各部署の新人教育担当者と連携して皆さんをサポートしていきます。

看護師長の統括のもと、部署に特化した研修企画・運営をサポートします。新人教育支援は病棟スタッフ全員で行います。

病棟全体で新人を育てていくチームリーダー的存在です。看護部の新人看護職員の教育方針に基づき、各部署で研修の企画・運営を中心となって行います。

新人看護職員に対して継続的に臨床実践に関する実地指導、評価などを行い、新人看護職員の評価や指導を行います。

新人看護職員がスムーズに職場に適応できるよう、精神面・生活面など、広範囲にわたる相談、支援を行います。

新人教育の目標と集合研修の主な内容

当院では、厚生労働省により努力義務化された新人看護職員臨床研修制度のガイドラインに沿って新人研修を実施しています。

入職時（４月）

目標：病院の目的や機能、職場としての看護単位の特性を理解できる。

病院組織および看護部についてオリエンテーションや研修を通して、病院の雰囲気に慣れる時期となります。先輩看護師と共に見学・体験することから開始し、病棟の業務を少しずつ理解していきます。

集合研修
オリエンテーション / 看護部の理念・組織 / 看護師の心構え / 看護記録と記録のガイドライン / 医療安全とセイフティマネジメント / 社会人と学生の違い / 電子カルテの操作方法　など

２～４ヶ月（５月～７月）

目標：病棟の流れを理解し、各部署のチームの一員として行動できる。

日勤業務を理解し、支援を受けながら１～２名の患者を受け持ちます。徐々に２部屋受け持ちまで拡大していきます。

集合研修
薬剤の基礎知識 / せん妄患者の看護 / メンタルヘルス / 輸血の取り扱い / 褥瘡予防 / 抗がん剤　など

５～８ヶ月（８月～１１月）

目標：各部署のチームの一員として看護ケアに携わり、他者の援助を受けながら、自己の成長を確認できる。

夜勤オリエンテーションを開始します。メンバー、リーダーナースのフォローを受けて１チーム受け持ちを目指します。

集合研修
AED / リフレクション　など

９ヶ月～１年（12月～3月）

目標：看護者としての基礎看護技術を安全に実施し、今後の課題を見出すことができる。

チームにおけるメンバーの役割（日勤・夜勤）を理解し、助言を受けて協働でき自立を目指します。

集合研修
安全 / 感染対策 / 地域包括システム / 看護倫理 / リフレクション / 急変時の対応 / 挿管介助　など