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小中大地「お久しぶりの病院ゴブリン」

展望ラウンジでは、アーティストの小中大地(こなか・だいち)さんによるマスキングテープの壁画を展開しています。壁に描かれているのは、聴診器、車椅子、絆創膏(ばんそうこう)、マスクなど、病院にあるさまざまなモノに宿る「ゴブリン」です。

「ゴブリン」とは、辞書でひくと「小鬼。化け物。人間にいたずらをする妖精」とあります。小中さんは大学在学時の2005年ごろより、「ゴブリン」を万物に宿る妖精として作品制作を続けています。活動のフィールドは、病院、福祉施設、学校、世界遺産、商店街など多岐にわたり、自身を「ゴブリン博士」と名乗りながら、さまざまな人たちと一緒に制作をしてきました。それは共同制作というかたちにとどまりません。作品や制作行為を通じて生まれるコミュニケーションから、さらに新たな作品が生まれるというように、各地での一期一会の出会いを重視しています。

筑波大学附属病院との関わりがスタートしたのは2009年。「ゴブリン博士の病院ゴブリン」と題し、病院内で見つけた器具や機材をもとに、外来診療棟で滞在制作をしました。さらに、2014年からコロナ禍以前の2020年まで、同病院の小児総合医療センターで定期的にワークショップを開催。その数は175回にもおよび、延べ700名以上の子どもたちと一緒にゴブリンを生み出しています。

本展は、2009年から病院のどこかで生息し続けていた「病院ゴブリン」が一堂に会した展示となります。会期中、壁画は増えていきます。ゴブリン博士を見つけたら、ぜひ話しかけてください。



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日程:2023年12月~5月末(予定)
場所:筑波大学附属病院 けやき棟12階 展望ラウンジ
展示作家:小中大地




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