例年、筑波大学芸術系の授業「洋画野外風景実習」で学生が制作した課題作品を附属病院で展示しています。
「洋画野外風景実習」は、洋画領域の学群2年次から博士前期課程1年次までの学生が毎年春に海や山など場所を変え、
1週間ほど滞在しながら現場で作品を描く合宿形式の実習です。
2020年度より新型コロナウイルス感染拡大のため、合宿が中止となり、
代わりに学生の身近な風景を描く課題に変更となりました。
この風景画の課題作品の多くは新型コロナウイルス感染拡大のなか、野外で描くことは叶わず、自身で撮った風景写真を見ながら自宅の部屋で描いたと思われます。
興味深いのは、身近な風景を学生に選択させたことで学生それぞれの視点や作品への想いが、これまでより作品に現れていることです。
展示作品は芸術系洋画領域教員による選考と「病院のアートを育てる会議」における審議を経て選ばれました。
学生たちがこのコロナ禍の日々の中でどんな風景に魅せられ、何を表したかったのか、作品から読み取っていただければ幸いです。
日程:2022年12月22日~2023年6月(予防医学センター展示作品は、2023年12月まで)
場所:筑波大学附属病院 A棟1階 廊下/F棟1階 予防医学センター
展示作家:伊藤ひよし、大澤茜、神野愛可、川見航大、桾本紫月、能勢結、山根遥香