2023年1月16日(月)、JICA技術協力プロジェクトの一環で、モンゴル国より医師団が訪問されました。本プロジェクトは、モンゴル国における医師及び看護師の卒後研修強化を目標としたもので、国立国際医療研究センター(NCGM)がJICAから受託し、本院に訪問依頼があったものです。
当日は本学医学医療系の、モンゴル国出身トゴバタラ・ガンチメゲ助教も終日同行の上、サポートをいただきました。
最初に、前野哲博副病院長(教育担当)による「日本の臨床研修制度の概要」の説明があり、続いて、小川良子総合臨床教育センター副部長による「筑波大学附属病院における臨床研修プログラムについて」の説明がありました。両先生のお話は大変丁寧に分かりやすく説明されており、モンゴル国医師団の皆さまも熱心に聞き入り、多くの質問もあがり時間が足りなくなるほどでした。
午後は、院内視察を行いました。最初に、井上貴昭救急・集中治療科長がHCU及び救急外来を案内し、HCUの看護体制の違いや救急外来の受け方等を大変興味深く見学されていました。続いて、榮武二陽子線医学利用研究センター長より陽子線治療について、実際に治療中のモニターを見ながら、その仕組みや適応症例等について説明がありました。本院の陽子線治療は海外にも知られており、多くの患者さんが日々治療に訪れています。ここでも、たくさんの質問があがりました。その後、レジデント室や高度医療技術シミュレーションセンター等も見学し、日本の医学教育の一端を垣間見ることができました。
最後に、つくば臨床医学研究開発機構(T-CReDO)のつくば未来医工融合研究センター(CIME)に移動し、門根秀樹医学医療系准教授、丸島愛樹医学医療系講師により、ロボットスーツHAL®を活用したリハビリテーションについての説明を受け、実際にデモンストレーションを体験し、その後、活発な質疑応答が行われました。
今後、本院とモンゴル国との交流が期待されます。
国際医療センター
救急外来 搬送口にて井上先生より説明
陽子線センターにて榮先生より説明
門根先生、丸島先生によるロボットスーツHALの説明後、記念撮影
前野先生より講義を受ける視察団