2023年6月21日(水)、イラク・バスラ県副知事であるDr. Dhurgham Arif Abdul Wahid Alajwady医師が本院の小児科部門を訪問されました。Alajwady副知事は小児科医師でもあり、近年イラクで発生した戦争の被害が深刻なバスラ県周辺地域において、劣化ウラン弾などによる腫瘍や先天奇形などの複雑な後遺症を含む診療に長く携わられてきました。 現在はバスラ県副知事として社会の回復を目指し尽力されています。 今回はNPO法人中東懇話会の招聘で来日され、日本における小児医療の現場や看護教育現場の視察を希望され、本院への視察となりました。 当日は、はじめに、高田英俊小児内科診療科長から、日本における小児治療の現状等についての説明を受けました。 その後Alajwady副知事は、ご自身が作成された小児治療の冊子を基にイラクの小児治療の現状について説明され、今後の若手医師の育成についても相談されていました。 次に、本院PICUを視察され、続いて看護学類を訪問し、発達支援看護学 小児・発達看護学の涌水理恵准教授の案内で、実際の看護の授業風景や実習室を視察されました。 その後、NICUや手術室周りを視察され、各施設の担当の医師に熱心に質問をされていました。 副知事はバスラ県の若手医師の育成が喫緊の課題であるとお話され、今後のイラク・バスラ県との交流が期待される視察となりました。
国際医療センター
高田診療科長にご自身で執筆された本の説明をするAlajwadyイラク・バスラ県副知事
高田小児内科診療科長を表敬訪問
PICU視察
看護実習室視察 左から鈴木寿人医師, Alajwady副知事, 涌水准教授
NICU視察