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附属病院心臓血管外科 平松附属病院長が「NHKラジオ」に出演

附属病院心臓血管外科 平松附属病院長が「NHKラジオ」に出演

メディア名:NHK
番組名:「Nらじ」
放送日時:8月2日(金)18時
番組ページhttps://www.nhk.jp/p/nradi/rs/X7R2P2PW5P/
(放送後にネットラジオ らじる★らじる で1週間の聴き逃し配信)

内容:附属病院心臓血管外科専門の平松祐司附属病院長が、補助人工心臓装置に繋がれた状態で、移植できる日を待ち続ける患者さんご家族の声を交えて、「心臓移植を待つ子供たち」についてお伝えします。本院心臓血管外科 加藤秀之医師も音声録音出演します。

Q. 心臓移植の国内での待機患者、中でも子供の患者についてはこれまであまり語られてこなかったのはなぜ?

臓器移植法施行から四半世紀が過ぎても、臓器移植への考え方は日本と海外で大きく異なり、臓器提供の数が少ないため手術件数も少ないです。臓器を提供する、受けるというプロセスに対しての宗教的、社会通念的抵抗が大きいです。

Q. 患者さんは移植手術を待つ間、どうやって命を繋ぐ?

子どもの患者の心臓に合う大きさの心臓が提供されるまでは待機します。待つためには補助人工心臓装置が必要な患者さんがたくさんいます。附属病院には装置に繋がれたまま3年近くを過ごす小児患者さんがいます。大きな装置をつけているので、半径2mしか動けない状態で、移動時はその装置を動かす臨床工学技師とバイタルチェックをする看護師の付き添いが必要です。

筑波大学附属病院の医療体制は、心臓血管外科だけでなく、小児科など病院内でチームを組んでみています。しかし、教育の機会や社会に触れる機会も限定されたまま過ごす日々が続いています。付き添う家族の精神的ストレスははかりしれません。ドナーが早く来てほしいとは決して言えないまま、一縷の望みを繋いでいます。
皆さんにはまず、こうした患者さんがいるということを知ってほしいです。そして、心臓に限らず「臓器移植」に対しても興味を持っていただければと思います。

関連ページ日本臓器移植ネットワーク


    小児用体外設置式補助人工心臓システム           医療従事者に付き添われて移動する様子         


                         事前収録の様子