8月27日(火)に附属病院内の実証研究スペースにおいて、医療用ロボットスーツHALや立ち車いすQoloの社会実装に貢献してきた未来医工融合研究センターのリニューアルオープンを記念し、見学ツアーと講演会を開催いたしました。
見学ツアーでは、立ち車いすのQoloやドライブシミュレーターのデモンストレーションが行われました。大勢の見学者の方々からは活発なご質問を頂き、医療機器議員連盟事務局長の国光あやの衆議院議員も興味深そうに見学されました。講演会では平松祐司病院長らの開会挨拶に続き、未来医工融合研究センターの紹介や入居プロジェクトの紹介が行われました。
未来医工融合研究センターは、異分野融合や産学連携のハブを目指して、2014年に病棟内に開設された革新的医療機器のイノベーション創出拠点です。病棟内で患者様に実際に乗ってもらったり、使ってもらったりして実証実験を行う研究ラボは国内でもほとんど例がなく、様々な“未来の医療機器”の社会実装化に貢献してきました。
病院の医師が患者様を紹介して、安心、安全な環境の中で、本当に役に立つ実証機に近づけるにはどうすれば良いかを繰り返し実験して社会実装化に近づけていくのは、医学、工学の融合などの筑波大学の特徴である学際性や、病院内で患者様にご協力頂ける環境だからこそ実現するもので、高度先進的な研究を可能にするのが特徴です。そして、さらなる発展のため、ラボ施設の拡充、異分野交流のためのシェアオフィスやセミナー室の新設、起業支援の実績のある医工の専門教員による伴走支援等、インキュベーション機能を拡充しています。
国内外の研究機関や関連企業の皆様に機器開発等の初期段階から臨床とタイアップした研究開発ができる医工連携・産学連携施設としてご活用頂くことを目指しています。
実証研究スペースでのデモンストレーション 見学会の様子 (左からリハビリテーションタイプ、モビリティタイプ)
平松附属病院長から挨拶 国光あやの衆議院議員から基調講演
講演会の様子 実証研究スペースにて記念撮影