例年、筑波大学芸術系の授業「洋画野外風景実習」で学生が制作した風景画を附属病院で展示しています。この実習では洋画領域を志望する学群2年次から博士前期課程1年次までの学生が参加し、毎年海や山などの自然環境で約1週間の合宿を行い現地で作品を描きます。
昨年度までの4年間は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で合宿は中止され、学生たちは身近な風景を題材に作品を制作していました。しかし、今年度は合宿を再開し、8月7日から11日の4泊5日間、栃木県奥日光湯元温泉にて約40名の学生が実習に参加しました。
奥日光は標高1400mの高原に位置し、真夏でも最高気温が23℃前後と涼しい気候ですが、天候は変わりやすく、学生たちはスコールのような雨や強い日差しに翻弄されながらも、臨場感のある充実した作品を制作しました。
展示されている作品は、芸術系洋画領域の教員による選考と「病院のアートを育てる会議」での審査を経て選ばれました。学生たちが自然と向き合い、奥日光の自然の空気や光を捉えながら描いたこれらの作品をご覧いただき、その魅力を感じていただければ幸いです。
日程:2024年3月14日~2024年12月(予定)
※予防医学センター展示作品は、2024年5月~2024年12月(予定)
場所:筑波大学附属病院 B棟1階 エレベーターホール、予防医学センター
展示作家:岩渕有香、桑嶌紗波、清水信博、鈴木健拓、田子島屋萌加、野方菜央、森﨑陽菜
●B棟1階 エレベーターホール前 展示作品
展示全体
野方菜央《池のある風景》 岩渕有香《安らぎ》
桑嶌紗波《小川》 田子島屋萌加《せせらぎ》
清水信博《湖畔の移ろい》 鈴木健拓《成る》
●予防医学センター 展示作品
展示全体
森﨑陽菜《森の中》
大谷日奈子《眩む》