本展示は、筑波大学大学院芸術学学位プログラム(博士前期課程)洋画領域1、2年次の専門科目「西洋美術技法演習Ⅱ」を履修する学生10 名によるテンペラ画の授業作品展示になります。
本授業は、技法・材料実験ならびに制作実践を通して、主に西洋の古典的な絵画技法を学ぶための演習(2.5時間×10回)で、今年度は2種類の異なるテンペラ技法と銀箔、金箔を用いて学生がF3号サイズのテンペラ画を2枚制作しました。
本展示ではどちらか一方のテンペラ技法で制作した作品を展示しています。
また、企画展「ボタニカルホスピタル けやきの森にあつまるいのち」で設定された題材「耕す・蒔く・育てる」をもとに、各自モチーフを選びました。
この2つの技法は同じテンペラ技法でありながら全く異なる絵肌や表現となっているのが作品からお分かりいただけるかと思います。また、絵の背景などに使用している箔は日本画の分野でも使用されてきた技法で、硫化させることで様々な色の変化を楽しむことができます。それぞれの技法と併せて作品を鑑賞いただければ幸いです。
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日程:2023年2月2日~2024年3月14日
場所:けやき棟1階 エレベーターホール横(ホスピタルモール)
展示作家:EERDUNMENGKE、黄柏語、勝間田万綾、曽木胡奈美、遠田悠人、野口麟、能勢結、福田優香、森山涼子、吉崎奈園