つくばヒト組織バイオバンクセンターは手術や検査で採取した組織、血液など(診療に使用された後に残って廃棄するもの)の保管とそれらを利用した研究支援を行う施設です。組織などの保管を行う試料管理部門と保管した試料から染色標本等などを作製する基礎研究支援部門の2つの部門があります。
試料管理部門では、患者さんから同意を得た上で組織や血液などの一部を保管しています。保管した組織、血液はさまざまな研究・教育機関に配布されて医薬品の開発や病気の原因を見つけるための研究、医学教育に使用されます。
基礎研究支援部門(T-PASS)では、研究目的でのFFPE(ホルマリン固定パラフィン包埋)組織を用いた未染切片作製や免疫染色、DNA抽出などの受託サービスを実施しています。
2023.5.22 「試料リスト」を更新しました
2022.8.1 試料提供に関する説明文書、同意書を改正しました
2022.7.6 日本組織培養学会 第94回大会(2022年7月7日(木)~8日(金)のご案内
2022.7.6 第7回クリニカルバイオバンク学会シンポジウム(2022年7月8日(金)~10日(日)のご案内
2022.6.28 試料・情報のご利用の流れ(学外用)を更新しました
2022.4.21 「試料リスト」と「試料リストについて」を更新しました
2020.5.19 試料のご利用にあたって(ご利用の流れ、申請書類一式)を更新しました
2020.5.1 試料提供に関する説明文書、同意書を改正しました
バイオバンクは組織、細胞、血液、尿及びDNA等の生物試料、および臨床情報や遺伝子解析データ等の情報を収集、管理する施設です。集められた試料・情報は研究・教育機関に分配され利用されます。最近では、手術検体などの残余組織を積極的に研究利用する動きが見られ、国内外で多くのバイオバンクが設置されています。
担当医、病院スタッフから診療で採取した組織や血液の残りをつくばヒト組織バイオバンクセンターで保管することについてご説明いたします。ご説明後、残った組織、血液をつくばヒト組織バイオバンクセンターに提供していただき、当センターで保管することについて、患者さんの意思(同意・不同意)を確認させていただきます。
患者の皆さんに「診療で採取した組織、血液をつくばヒト組織バイオバンクセンターに提供していただくことについてのお願い」というパンフレットをお渡しして、診療のために採取した組織や血液などの残りを研究に利用させていただくお願いをしています。
診療で採取した組織、血液をつくばヒト組織バイオバンクセンターに提供していただくことについてのお願い (PDF形式:2MB)
ヒト試料を使用した研究の重要性が認識され、大学病院等でバイオバンクの設置が増加しています。しかし、試料の分譲が積極的に進められているとは言い難い状況です。その理由の1つとして、研究成果の帰属が共同研究契約の締結により制限されてしまうことが挙げられます。筑波大学では、詳細な臨床情報を付帯したヒト試料を利用者に共同研究契約の締結および知的財産権の要求なしに分譲するバイオバンクを設立しました。さらに研究に欠かせない試料を速やかに利用者の手元に届けるために試料分譲に係る細則、審査体制を改正し、より利便性の高いバイオバンクを目指しております。つくばヒト組織バイオバンクセンターから分譲された試料・情報を利用して多くの研究・教育が実施されることで、医学、科学の発展に貢献したいと考えております。
バイオバンクセンターのご紹介 (PDF形式:1297KB)
外部機関(学外)所属の方が試料を使用する場合、実施内容について当センタースタッフと面談をさせていただきます。試料の使用にあたり、ご所属機関または受託機関による倫理審査が必要になります。詳細は「試料・情報ご利用流れ(学外用)」をご覧下さい。筑波大学所属の方が試料を使用する場合は「試料・情報ご利用流れ(学内用)」をご覧下さい。
*内容に応じて必要な書類を送付します。お問い合わせ下さい。
つくばヒト組織バイオバンクセンターでは、生体試料を使った基礎研究を支援するために標本作製や免疫染色の受託サービスを開始しました。詳細は基礎研究支援部門(T-PASS)のwebsiteをご覧ください。
通常、臨床研究を実施する場合は、文書もしくは口頭で説明・同意を行い研究を実施をします。臨床研究のうち、侵襲・介入を伴わない研究(診療情報等のみを用いた研究や診療後に余った検体のみを使う研究)は「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」に基づいて対象の患者さんから直接同意を取る必要はありませんが、研究の実施についての情報を公開して患者さんに拒否の機会を保障することが必要とされています。このような手法を「オプトアウト」と言います。オプトアウトを用いた研究は、下記の「提供試料を使用した課題一覧」に掲載します。研究への協力を希望されない場合は、問い合わせ窓口の担当者までお知らせ下さい。研究への協力を希望されない場合でも、何ら不利益を受けることはありません。