筑波大学附属病院
筑波大学附属病院 総合臨床教育センター

歯科医師臨床研修

平成29年度筑波大学附属病院単独型歯科医師臨床研修プログラム

1.臨床研修プログラムの名称

筑波大学附属病院単独型臨床研修プログラム

2.研修管理部の名称

筑波大学附属病院総合臨床教育センター

3.研修歯科医定員

  • 4名
  • 募集方法:公募
  • 選考方法:面接及び筆記試験

4.研修の特色

当院では原則として、6年制のレジデント制度による臨床研修を行い、第1、2年次は筑波大学附属病院において単独型の臨床研修(初期臨床研修) 、第3年次~6年次は筑波大学附属病院およびその関連病院において臨床研修(後期臨床研修)を行う。第3年次からは大学院に進学するコースも選択できる。

5.研修期間

初期臨床研修は2年間である。

  • 1年次はジュニアレジデント1 (J1)
    コースとして、歯科医師に必要な基本的能力、基本的な診療能力を身につける。
  • 2年次はジュニアレジデント2 (J2)
    コースとして、J1コースを頻度高く臨床経験するとともに、歯科診療に必要な一般的臨床能力、歯科口腔外科疾患に対する診療能力、有病者診療についての基本的知識を習得する。

6.施設の概要

単独型臨床研修施設

施設名 筑波大学附属病院
所在地 茨城県つくば市天久保2-1-1
臨床研修施設長 病院長 松村 明
研修プログラム責任者 プログラム責任者歯科口腔外科 グループ長 武川寛樹
副プログラム責任者歯科口腔外科 准教授 柳川徹

7.研修目標

歯科医師としての人格の涵養に努め、患者中心の全人的医療を理解するとともに、優れた知識と技量を有し、患者に信頼される歯科医師を養成することが当院における歯科臨床研修のめざすところである。そのための研修目標は次のとおりである。

  • 第1,2年次においては日常診療で頻繁に遭遇する病気や病態に適切に対応できるよう、歯科医師として必要な基本的能力(態度、技能、知識) を身につける。歯科口腔外科疾患に対する基本的診断と治療の能力、高齢者や全身疾患患者の歯科診療に必要な関連各科の基本的知識を習得する。また、チーム医療の意義、社会保険診療の取り扱い、コ・デンタルスタッフとの連携などについても学習する。
  • 第3年次~6年次においては生涯にわたる研修を行うために、歯科医師として必要な能力の向上を臨床経験に一層習得するとともに問題対応型の施行を身に付ける。また、歯科口腔外科医として必要な診断、治療に関する専門的知識および技能を修得する。

8.研修歯科医の処遇

  1. 常勤・非常勤の別非常勤
  2. 研修手当を含め約30万円/月
    勤務時間8:30~17:15
    休暇有給休暇10日/年
  3. 時間外勤務有
    当直無
  4. 宿舎単身用(医科研修医と共通)
    病院内に居室あり(医科研修医と共有)
  5. 医療保険政府管掌保険
    年金保険厚生年金保険
    労働者災害補償保険法適用
    雇用保険有
  6. 健康診断年2回
    歯科医師賠償責任保険病院において加入
    個人加入:強制
  7. 学会、研究会等への参加可
    学会等参加費用の支給原則として無

1.1年次歯科医師臨床研修「ジュニアレジデント1(J1) コース」

[一般目標]
患者の立場に立って、患者中心の全人的な歯科医療を実施できるようになるために、医療人としての基本的能力と、習得すべき基本的診療能力を身につける。

A.医療人としての基本的能力

(1) 患者―歯科医師関係

[一般目標]

患者を全人的に理解し、患者・家族と良好な人間関係を確立するため能力を身につける。

[行動目標]

  1. 患者・家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握し、適切なケアを提供する。
  2. 守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮を実施する。

(2) チーム医療

[一般目標]

医療チームの構成員としての役割を理解し、他のメンバーと協調する態度を習得する。

[行動目標]

  1. 指導医、上級および同僚歯科医師、他の医療従事者と適切なコミュニケーションをとり、チーム医療における役割分担などを理解する。
  2. 患者の転入、転出にあたり情報を交換する。

(3) 安全管理

[一般目標]

患者ならびに医療従事者にとって安全な医療を遂行し、安全管理の方策を身に付ける。

[行動目標]

  1. 医療現場での安全確認を理解し、実施する。
  2. 院内感染対策を理解し、実施する。
  3. 医療廃棄物を適切に処理する。
  4. 必要に応じて医療情報を収集する。

(4) 医療面接

[一般目標]

患者・家族との信頼関係を構築し、診断・治療に必要な情報が得られるような医療面接の能力を身に付ける。

[行動目標]

  1. 医療面接におけるコミュニケーションの意義を理解し、コミュニケーションスキルを身に付け、患者の受診動機、受療行動を把握する。
  2. 患者の病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職歴) の聴取と記録を適切にできる。

(5) 症例提示

[一般目標]

チーム医療の実施と自己の臨床能力向上に不可欠な症例提示する能力を身に付ける。

[行動目標]

  1. 症例を提示し、意見交換する。
  2. 臨床症例に関するカンファレンスに参加する。
  3. 学術集会、抄読会に参加し、発表する。

(6) 診療計画

[一般目標]

効果的で効率の良い歯科診療を行うために、治療計画の立案に必要な能力を身に付ける。

[行動目標]

  1. 診療計画(診断、治療、患者への説明を含む) を作成する。
  2. QOL (Quality of Life)を考慮にいれた総合的な管理計画(社会復帰) へ参画する。
  3. 十分な説明による患者の自己決定を確認する。
  4. 高齢者や全身疾患を持つ者の歯科口腔外科診療に必要な関連各科の基本的知識を理解する。

(7) 経過評価管理

[一般目標]

自分の行った治療の経過を観察評価するために、診断および治療へのフィードバックに必要な知識、能力を習得する。

[行動目標]

  1. リコールシステムの重要性を説明する。
  2. 治療の結果を評価する。
  3. 予後を推測する。

(8) 医療管理・地域医療

[一般目標]

歯科医師としての社会的役割を果たすため、必要な医療管理、地域医療についての能力を習得する。

[行動目標]

  1. 保険診療を実施する。
  2. 地域歯科保健活動を説明する。
  3. 医療連携について学び、実践する。
  4. 地域歯科保健活動を説明する。

B.基本的な診療能力

(1) 診察

[一般目標]

病態の正確に把握する能力を習得する。

[行動目標]

  1. 口腔を含めた顎顔面領域の診察を実施し、記載する。
  2. 歯科口腔外科疾患に対する基本的な診断を行い、記載する。

(2) 臨床検査

[一般目標]

病態と臨床経過を把握し、医療面接と診察から得られた情報を基に必要な検査を指示し、結果を解釈する能力を習得する。

[行動目標]

  1. 一般尿検査、血算・白血球分画、血液型判定・交差適合試験、血液生化学的検査、細菌学的検査、単純X線検査、X線CT検査、MRI検査を指示し、結果を解釈する。

(3) 基本的治療手技、基本的治療法

[一般目標]

一般的な歯科疾患に対処するために必要な基本的臨床能力を習得する。

[行動目標]

  1. 口腔外科疾患に対して抜歯や外来小手術等の基本的処置を実践する。
  2. う蝕の基本的治療を実践する。
  3. 歯髄疾患の基本的治療を実践する。
  4. 歯周疾患の基本的治療を実践する。
  5. 咬合・咀嚼障害の基本的治療を実践する。
  6. EBM (Evidence Based Medicine) に基づいた医療を説明できる。

(4) 基本的予防技術

[一般目標]

一般的な歯科疾患予防のために必要な知識、技術を習得する。

[行動目標]

  1. 基本的な予防法の手技を実施する。
  2. 専門的分野の情報を収集する。

(5) 医療記録

[一般目標]

チーム医療や法規との関連で重要な医療記録を適切に作成し、管理する能力を身に付ける。

[行動目標]

  1. 診療録(退院時サマリーを含む) をPOS (Problem Oriented System)に従って記載し、管理する。
  2. 処方箋、指示箋を作成し、管理する。
  3. 指導医の指導・監督の下で、診断書、証明書を作成し、管理できる。
  4. 紹介状と紹介状への返信を作成し、管理する。
  5. 医療記録を適切に作成、管理する。

(6) 応急処置

[一般目標]

一般的な歯科治療において、応急処置を要する症例に対して必要な臨床能力を身に付ける。

[行動目標]

  1. 疼痛に対する基本的な治療を実践する。
  2. 歯、口腔及び顎顔面の外傷に対する基本的な治療を実践する。
  3. 修復物、補綴装置等の脱離と破損および不適合に対する適切な処置を実践する。

(7) 救急処置

[一般目標]

歯科診療を安全に行うために、必要な救急処置についての知識、能力を習得する。

[行動目標]

  1. バイタルサインを観察し、異常を評価する。
  2. 服用薬の歯科診療に関する副作用を説明する。
  3. 全身疾患による歯科診療上のリスクを説明する。
  4. 歯科診療時の全身的合併症への対処法を説明する。
  5. 一時救命処置を実践する。
  6. 二次救命処置を説明する。

2.2年次歯科医師臨床研修「ジュニアレジデント2(J2) コース)」

[一般目標]

  1. J1コースを頻度高く臨床経験するとともに、歯科医師として診療に必要な一般的臨床能力を習得する。
  2. 歯科口腔外科疾患に対する診断、治療能力を習得する。
  3. 高齢者、全身疾患をもつ患者の歯科口腔外科診療に必要な関連各科の基本的知識を習得する。

[行動目標と研修方法]

  1. 1年間のJ2コースを研修する。
  2. 本病院歯科口腔外科において歯科保存疾患、歯科補綴疾患、歯科口腔外科疾患の診断と治療を実施できる。
  3. 2か月間の麻酔科研修を実施する。

3.シニアレジデントコース(S1, S2)

[一般目標]

  1. 歯科医師として必要な専門的な臨床能力を身に付ける。
  2. 歯科口腔外科医として必要な診断、治療に関する専門的知識および技能を修得する。

[行動目標と研修方法]

  1. 2年間のシニアレジデントコースを研修する。
  2. 教員、チーフレジデントの指導のもとで、外来、病棟において歯科口腔外科診療を実施する。
  3. 関連病院歯科あるいは歯科口腔外科へ出向し、研修を行い、臨床能力のさらなる向上に努める。
  4. 教員の指導のもとで、臨床研究を行う。
  5. カンファレンス、抄読会、症例検討会、学術集会に参加し、発表・討議を行う。

4.チーフレジデントコース(C1, C2)

[一般目標]

  1. 歯科口腔外科医として必要な高次の診断、治療に関する専門的知識および技能を修得する。
  2. ジュニアレジデントおよびシニアレジデントに対する指導能力を身に付ける。
  3. 歯科医師として必要な高次の臨床能力を習得する。
  4. 歯科口腔外科の診療にあたって問題対応型の思考を身に付ける。

[行動目標と研修方法]

  1. 2年間のチーフレジデントコースを研修する。
  2. 教員の指導のもとに口腔外科疾患に対して高次の専門的な診断と治療を実施する。
  3. 関連病院歯科あるいは歯科口腔外科へ出向し、高次の臨床能力を習得する。
  4. 教員の指導のもとで、外来、病棟においてジュニアレジデントおよびシニアレジデントの臨床的指導補助を行う。
  5. 教員の指導のもとで、臨床研究に携わり、積極的に論文を発表する。

9. 研修方略

1.オリエンテーション

  • 採用前に1週間程度のオリエンテーションを行う。内容は、実際の診療に必要な手続き・注意事項、接遇、安全管理、診療録の記載などの講習やコミュニケーション技法、静脈ラインの確保、採血などの基本的臨床技能についての講義・実習を行う。

2. J1,J2コース

  • 研修期間2年間とし、筑波大学附属病院の外来および病棟において各6か月間実施する。

3.S1~C2コース

  • 各コースの研修期間は1年間とし、各関連病院においては1年間、筑波大学附属病院においては外来、病棟で各6か月間実施する。

10. 研修歯科医の指導体制

当科には3名の歯科医師臨床研修指導医が常勤として在籍しており、これら3名が指導にあたる。

11.研修評価

1. J1,J2コース

  1. 自己評価
    1) 研修報告:症例経験数、手術経験数を研修修了時に報告する。
    2) 経験した手技・疾患の報告:研修修了時に経験した手技、疾患について報告する。
    3) 研修目標達成度の評価:研修修了時に報告する。
  2. 指導医による評価
    研修修了時に評価する。
  3. 指導体制・研修プログラムの評価
    研修修了時にあわせて行う。

2.S1~C2コース

  1. 指導医による評価
    C2コース研修修了時に評価する。
  2. 外部評価
    C2コース研修修了時に外部医師の面接により評価する。

12.修了認定

1. J1,J2コース

2年間の研修修了時に養成コース長の評価をもとに総合臨床教育センターが各研修医の自己評価および指導医による評価をあわせて総合評価を行い、修了認定を行う。

2.S1~C2 コース

6年間の研修終了時に面接による評価と指導医による評価をあわせて総合評価を行い、総合臨床教育センターが修了認定を行う。

研修目標

  1. 6年間で経験したほうがよい主要疾患
  2. 研修すべき主な診断・検査法
  3. 研修すべき主な治療法・手術(詳細はPDFをご覧ください)

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