院外研修制度について
筑波大学附属病院の研修の特徴の一つに、指導体制の充実した魅力ある病院群で診療科ごとに院外研修が選択できることがあげられます。ここではその院外研修に関して説明します。
背 景
本院における研修では、大学病院における研修を中心とし、院外研修は「必要に応じて」行う形になっていました。しかし、いわゆるcommon diseaseを中心とした、救急を含むプライマリ・ケアにおける基礎的な臨床技能について研修するためには、特定機能病院である大学病院よりは院外研修の方が研修施設として適している面があることから、平成14年から院外研修制度を大幅に取り入れてまいりました。
院外研修先に充実した指導体制を担保するために、平成13年4月に筑波大学附属病院臨床研修協力施設連絡協議会が設置され研修の相互評価やプログラムの評価を行っております。必修化に伴い平成16年度より、この評議会は附属病院群の研修管理委員会としての位置づけも兼ねることになりました。
研修施設認定
筑波大学では、筑波大学附属病院を基幹型病院とし、56の協力型病院・27の協力施設からなる病院群を構築しています。(病院群のリストについてはこちらを参照してください)。
筑波大学附属病院群では、研修体制・指導体制・経験症例数など、連絡協議会の審議を経て厚生労働省の基準よりも厳しい独自の施設基準を設けています。
研修医は、病院群の協力型病院の中から施設基準をクリアした病院で研修を受けることになります。
指導医の認定
指導医は、
- 関連学会の認定専門医・指導医
- 卒後7年以上
- 指導医養成講習会の受講
を条件としております。指導医に対しては認定証および認定バッチを発行し公示しています。
なお、指導医養成講習会については、厚生労働省の開催指針に提示された条件をクリアする講習会を受講していただくことになります。なお、茨城県では茨城県・茨城県医師会・筑波大学が主催して指導医養成講習会を年2~3回(1回50名定員)開催しており、指導医の充実に努めています。
評 価
指導医→研修医、研修医→指導医、研修施設の相互評価を行ってます。詳細は研修プログラムの評価の項を参考にしてください。
また、レジデントの投票により選ばれた良い上級医、指導医に対してレジデント教育賞(Teaching Award)を授与しています。