医学物理士レジデント募集(随時受付中)
近年、放射線治療の質の向上と安全管理体制の観点から、医学物理士という職種が注目されています。医学物理士の資格を有するには、筆記試験に合格するだけでなく、実地研修(on the job training: OJT)が要件となっています。米国では既に「医学物理士レジデント制度」が存在しますが、日本ではその整備が遅れており、筆記試験に合格しながらもOJTを受けられないために、資格を持てない優秀な人材が数多く存在しております。当施設では、2012年4月に医学物理士レジデントプログラムを立ち上げました。大学病院と大学院が連携し、技術補佐員(非常勤職員)として雇用し、OJTを主体とした教育を実施するプログラムであり、筆記試験に合格しながらも業務経験を持たないために医学物理士認定を受けられない方のサポートを主目的としております。すでに医学物理士の資格は有しており、更なるスキルアップを望んでいる方のサポートを行うことも可能です。2016年、新たな試みとして「医学物理士準レジデント」制度を立ち上げました。この制度は、医学物理士認定試験には合格していないものの、将来、医学物理士として社会での活躍を目指している方をサポートする制度です。本プログラムに興味をお持ち方の応募をお待ちしております。
(備 考)
- 当施設の医学物理士レジデントプログラムは、医学物理士認定機構より「医学物理士 臨床研修生課程」の教育コースとして認定されています。
- 研修中に大学院博士課程へ進むことができる可能性があります(アカデミックレジデント)。
- すでに医学物理士の資格を有している方は(応募資格②、レジデントではなく「医学物理士クリニカルフェロー」となります。
- 医学物理士認定試験に合格していない方は(応募資格③、レジデントではなく「医学物理士準レジデント」となります。
- 本プログラムは課題解決型の教育プログラムとなっています。
1.応募資格
- 医学物理士認定試験合格者(未認定の方):レジデント
- 医学物理士の資格を有する者(スキルアップを望む方):クリニカルフェロー
- 医学物理士認定試験の受験資格を有する者:準レジデント
2.採用人数
1~2名(年齢不問)
3.研修期間
- 採用日から必要に応じて1~3年
- 応募資格③の方は1年となります。採用年の医学物理士認定試験に合格した場合、次年度以降は優先的にレジデントプログラムに進むことができます。
4.研修目標
日本医学物理士認定機構が定める医学物理士認定に関わる要件を満たし、臨床で活躍する医学物理士に相当するレベルの知識・技術を習得すること。また、研究開発能力を身につけること。
5.研修内容
- 臨床業務
- ①X線・電子線治療、②密封小線源治療、③陽子線治療、④温熱療法における医学物理業務を習得する。
- 具体的な業務は、治療(照射録チェック含む) 、治療計画の概要(治療準備含む)、各種治療装置のQA、 治療計画のQA(MU計算含む)、CTシミュレータにおけるQA、位置照合装置のQA、各種放射線治療時における放射線防護である。
- 研 究
- 医学物理に関わる研究を進め、研修終了までに研究論文として学会誌に報告する。
- その他
- 毎朝実施される「医師-医学物理士-看護師-診療放射線技師」合同カンファレンスに参加する。
- 医学物理士の臨床業務に必要な講義および勉強会に参加する。講義に関してはeラーニングを積極的に活用する。
6.報 酬
当院の非常勤職員の報酬に関する規則による
7.勤務態様
祝日を除く月~金(週5日)、7時間/日
8.応募書類 ※ 提出書類は返却致しません
- (1)履歴書:1通
- (2)①医学物理士認定試験合格者:合格証の写し 1通
②医学物理士の資格を有する者:認定証の写し 1通
③医学物理士認定試験の受験資格を有する者:受験資格を示す書類 1通 - (3)推薦書:1通
- (4)研究および教育業績リスト(有する場合のみ):1通
- (5)研修に取り組むにあたっての抱負:A4用紙1枚以内
9.応募締切
随時受付しますが、必要人数が確保できた時点で公募を締め切ります
10.選考方法
応募書類による第一次選考を行い、第一次選考合格者に対して、第二次選考(面接)を実施し、選考します。
*第二次選考の日程については、第一次合格者に対し、後日お知らせします。
(応募書類送付先及び問い合わせ先)
〒305-8576 茨城県つくば市天久保2-1-1
筑波大学附属病院総合臨床教育センター
事務担当:病院総務部総務課 総合臨床教育センター係
TEL:029-853-3516
FAX:029-853-3687
Eメール:kensyu@un.tsukuba.ac.jp