筑波大学附属病院
筑波大学附属病院 総合臨床教育センター

レジデント制について

ここでは、本院における卒後臨床研修システムの大きな特徴であるレジデント制について説明します。
本院は国立大学としては我が国初の試みとして昭和52年に「レジデント制」を発足しました。これは、従来の講座診療科制を廃止し、卒後初期に広い分野を片寄なく組織的に研修し、プライマリケアを実践出来る優れた臨床能力を備えた医師を養成することを目標に掲げた教育効率の高いシステムです。
総合臨床教育センターがレジデントが充実した研修を行える組織作りの実務面の中心役割を果たし、常に見直し・改善を図り、よりよい体制へと進化し続ける教育体制を構築しています。

1. 概要

レジデント制の教育構造

本院のレジデント制の教育構造の要点は次のようになる。

  1. 研修期間は2年ごとで、ジュニア課程、シニア課程、チーフ課程から構成されています。
  2. ジュニア課程は養成コースを設定せず、将来の専門分野によらず臨床医の基本となる臨床能力を修得するために、スーパーローテーション形式による幅広い研修を行います。
  3. シニア課程およびチーフ課程は34の養成コースより構成され、学会専門医制との整合性を考慮し、高い専門能力を修得するための研修を行います。(養成コース一覧)

レジデント制の特徴

1. 研修管理体制

  1. 総合臨床教育センターがカリキュラムを統括。
    • 従来の一講座一診療科制を撤廃。
    • レジデント研修委員会による実務や個人研修の管理。
    • 初期研修から後期専門研修まで総合臨床教育センターがコーディネートしており、初期研修から学会の専門医制カリキュラムと整合性のとれている後期研修へのスムーズな移行が図れる。
  2. レジデントをバックアップする組織の存在。
    • レジデント同士の情報交換や連絡調整を行う組織として「レジデント横の会」が構成されている。
    • レジデントの業務を円滑に行うために、各部門が参加する「レジデント診療評議会」が設置されており、レジデントの要望を反映している。
  3. 有期限(各課程2年)で効率の高い臨床研修
  4. 研修評価として初期研修ではEPOCの利用のほか、担任教員による面接評価をとりいれている。また、後期専門研修修了には各養成コースごとに基準が定めてある他、自己評価および指導医からの評価に加え、外部評価も取り入れている。2年ごとの課程(ジュニア、シニア、チーフ)修了時にはレジデント研修委員会を経て、修了証書が発行される。
  5. レジデントから指導医・研修施設・研修プログラムの評価を行いフィードバックする体制が確立している。

2. レジデント制の運営

筑波大学附属病院では、昭和63年より専任教員を含む卒後臨床研修部(現 総合臨床教育センター)が設置され、レジデント制の運営に当たっています。総合臨床教育センターの詳細についてはこちらを参照して下さい。

3. 研修状況

平成29年3月現在、ジュニアレジデント148名、シニアレジデント179名、チーフレジデント182名、クリニカルフェロー66名の合計575名が在籍しています。

このうち、H29年度のジュニアレジデント採用者は、 名(歯科 名を含む)でした。

4. 研修評価

研修評価は、各課程(2年ごと)に行います。レジデントはローテーションごと、研修施設ごとに指導医からの評価を受けますが、評価シートはすべて総合臨床教育センターで保存し、閲覧は自由です。

チーフ課程修了時には、6年間の評価を一覧表にして、修了証書とともに本人に手渡しています。
初期研修における評価は国立大学病院長会議の作成したEPOCを用いて行いますが、それ以外にレジデント担当教員が面接方式で中間評価(半年後目終了時)、修了評価(2年目終了時)を行っています。

レジデントの評価以外に、指導医・研修施設の評価も行っており、研修医から直接得られた情報はデータベース化され、次年度以降の研修計画に活用されています。また、6年間のレジデント修了時には、筑波大学以外の外部評価委員をお招きして、研修経歴、取得した資格、学会発表、これまでの研修評価などを参考に、一人一人面接を行って評価していただく外部評価を経て修了認定を行っています。

修了者は毎年3月に、病院長から修了証書が手渡されます。その他、レジデント教育賞、レジデント優秀論文賞の制度もあります。