筑波大学附属病院
筑波大学附属病院 総合臨床教育センター

血液内科コース:メッセージ

コース長

教授:千葉 滋

「つくば」の環境は若人のトレーニングの場として最高です。
「つくばエクスプレス」が開業し、秋葉原まで45分と東京へのアクセスが確保され、以来急速に開発が進んでいる一方で、東京にはない広大な土地と豊かな自然もあり、OxfordやPrincetonのような欧米で理想的とされ、しかし日本では得難い条件が整っています。
筑波大学は、茨城県内唯一の医学教育・医育機関であり、高度医療の中心でもあります。
茨城県内の血液内科と共同で臨床研究を行う体制もできあがりつつあり、当科での研修では、このような臨床研究にも、専門トレーニングの一貫として参加していただきます。

研修責任者

講師:栗田 尚樹

血液内科領域は、よく言われることですが基礎研究の成果が治療に結びつくことが最も早い領域の一つであると思います。
数年前の治療の常識があっという間に覆されることもよくあり、そのような場合、患者さんの生命予後がドラスティックにかわることがあります。
私はそのようなとき、血液内科医になって本当によかったと実感しており、常々若い先生方にも同じような実感を味わっていただきたいと考えております。
筑波大学血液内科は臨床能力のトレーニングはもちろん、研究にも力を入れております。
皆さんが私たちの仲間になってくれた暁には、血液学をはじめとした医学の進歩が劇的であり、自分たちが医学の発展に寄与していることが必ずや実感できるでしょう。

指導医

講師:横山 泰久

血液内科は、入院患者のほとんどが造血器悪性腫瘍の患者であり、oncologyを学ぶには最も最適な科です。
化学療法や、造血幹細胞移植後には様々な合併症をきたしうるため、常に全身を診る必要があり、内科臨床の最大の魅力のひとつである総合的な臨床能力が自然と身につきます。
分子標的療法や抗体療法など、現在大きな流れとなっている最新の治療法が真っ先に臨床応用されてきており、常に医療の最先端を走る科でもあります。
それは研究成果が臨床に結びつきやすいということを意味しており、基礎研究も大変やりがいがあります。

レジデント修了者

小川 晋一:2015年研修終了

白血病・悪性リンパ腫・骨髄腫の入院患者さんを中心に一般的な造血器腫瘍のマネージメントを習得すると共に、内科医としての全身管理に必要な知識・手技(DIC,SIRSなどへの対処、ICUにおける循環・呼吸動態の安定化、各種体腔穿刺・中心静脈カテーテル挿入・気管内挿管等)を身につけることが可能です。
認定内科医、血液専門医などのキャリアアップのための資格取得にも積極的です。
また、現代の医療現場では必須となっているの医師ー患者間の信頼関係の構築を大切にしており、患者さん・ご家族からの信頼も厚いと自負しています。
判らないことや心配なことは何でも聞いてください。一緒に血液内科をやりましょう!

レジデント

チーフレジデント:槇島 健一

血液内科では、診断から治療までを一貫して自分たちが主体となって診ることができます。
そのため患者との関わりあいも深く、精神面も含めて全人的な治療を行うことが必要であり、これこそが血液内科医の最たる魅力であると感じています。
日々変化する全身状態を総合的に診るとともに、最新の臨床試験を取り入れて、患者毎の治療方針を自分で決定するトレーニングを日常の診療で行っており、generalistかつspecialistとしての臨床能力が確実に身につきます。
また、日常診療での疑問が研究材料となったり、研究成果を臨床で応用することができるなど、研究と臨床が近い点も魅力の一つです。