先天性心臓病を持って生まれて来る子どもは、およそ1%(約100人に1人)といわれています。近年の医学の進歩により、重症な心臓病を持つ子どもたちも、多くは早期に手術やその他の最新治療を受けることによって、元気に成人することができるようになりました。軽症の心臓病の場合は手術の必要がなく、そのまま成人となって社会生活を営んでいる人も大勢います。これらの生まれつきの心臓病をもった方々を、多くの診療グループが協力して総合的に診療し、最新の医療を提供して行こうというのが本外来開設の目的です。 小児期を元気に過ごしても、成人になってから様々な体調不良が出てくることがあります。たとえば手術から長期間を経て生じてくる心不全症状(体のむくみや息切れなど)、不整脈による動悸や失神、肝臓病や腎臓病など他臓器疾患、成人病の併発などです。女性では結婚、出産の問題もありますし、就職をはじめとする社会生活に伴う問題もあります。これらの問題に不安をいだいている患者さんは少なくないと思われますが、それまで主治医であった小児科医のみでは十分に対処することができず、それぞれの領域の最新医療を提供することはできません。複数の診療グループが協力して、成人に達した先天性心臓病患者の方々を診療し、生活の質を向上させていくことは現代の医療において急務となっています。
小児期を元気に過ごしても、成人になってから様々な体調不良が出てくることがあります。たとえば手術から長期間を経て生じてくる心不全症状(体のむくみや息切れなど)、不整脈による動悸や失神、肝臓病や腎臓病など他臓器疾患、成人病の併発などです。女性では結婚、出産の問題もありますし、就職をはじめとする社会生活に伴う問題もあります。これらの問題に不安をいだいている患者さんは少なくないと思われますが、それまで主治医であった小児科医のみでは十分に対処することができず、それぞれの領域の最新医療を提供することはできません。複数の診療グループが協力して、成人に達した先天性心臓病患者の方々を診療し、生活の質を向上させていくことは現代の医療において急務となっています。
本院では胎児・新生児期・小児期から成人期にかけてすべての年齢層に対応できる体制と、多診療グループ間にまたがる診療がしやすい環境があり、平成22年5月から、先天性心臓病を持つ患者さまの成人期医療を専門に行う「成人先天性心臓病外来」の診療を開始しています。
下記の要領で診療を行っておりますので、お電話でご予約の上、受診くださるようお願いいたします。現在他の診療機関におかかりの方は紹介状をお持ちいただければ幸いです。
診療科 | 担当医師(代表) |
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小児科(循環器) | 堀米 仁志 |
循環器内科 | 石津 智子、町野 智子 |
心臓血管外科 | 平松 祐司、松原宗明 |
周産期(産婦人科) | 濱田 洋実 |
毎週 月曜日・午前/火曜日・午後(要予約:予約センター 029-853-3570)
○先天性心臓病の手術後、あるいは未手術の先天性心臓病で15歳以上の方
○小児期から診療を受けているその他の心臓病(不整脈、心筋症、肺高血圧など)で15歳以上の方
○先天性心臓病をもっていて妊娠された方(または妊娠、出産を希望する方)