診療科・診療施設等
放射線部

診療内容

放射線部は、放射線や磁気を用いた最新の技術・設備をもって各診療科との連携を図り、よりよい画像診断や放射線治療などの医療を提供しています。患者さん中心の放射線医療を提供できるようなチーム医療を心がけています。

業務内容

診断部門(放射線診断・IVR)部門

一般エックス線撮影室8室(胸部・骨一般撮影室6室、歯科撮影室、マンモグラフィ・乳腺生検撮影室)、泌尿器・婦人科透視造影室、泌尿器撮影室、消化管透視室2室、骨塩定量撮影室、血管造影室4室(CTアンギオグラフィ室、循環器撮影室2室、頭部・IVR撮影室)、CT室2室(spectral CT)、MRI室(3T装置2台、1.5T装置1台)からなり各科の画像診断の依頼に対応しています。また手術室や救急外来にある血管造影装置の使用時や、病棟での放射線検査の依頼にも対応しています。

コンピュータの進化に伴い放射線機器もデジタル化され放射線画像もデジタル情報として院内サーバに保存されています。行われた画像検査については、放射線科医が読影所見・診断をレポートにまとめて電子カルテ上に報告・保管するほか3次元画像診断なども行っています。

また、閉塞性動脈硬化症や悪性腫瘍などに対して、血管造影手技を用いたIVR(Interventional Radiology)と呼ばれるバルーンやステントを使用した血管形成術・塞栓術・抗がん剤動注療法などを行っています。さらに患者さんへの侵襲が少なくなるように画像を用いながら診断のために病変の組織を採取する生検や膿瘍などを吸引・排出させるドレナージ術を経皮的に行うなどをしています。

放射線部装置01
放射線部装置02

核医学部門

核医学部門では、3台のSPECT-CT装置を使用しており、脳血管障害や認知症の診断をはじめ、冠動脈疾患、心筋症、甲状腺疾患、消化器疾患、腎臓疾患、腫瘍診断、骨やセンチネルリンパ節など多様な検査を行っています。

また、RI内用療法として、I-131による甲状腺機能亢進症や甲状腺癌に対する治療、Ra-233による去勢抵抗性前立腺癌の骨転移に対する治療、Lu-177DOTATATEによる神経内分泌腫瘍に対する治療を行っています。

放射線治療部門

放射線治療部門では高出力の放射線発生装置(リニアック)、CTシミュレータ、治療計画用コンピュータを用いて悪性腫瘍に対する放射線治療を行っています。

対象は脳腫瘍、頭頸部腫瘍、乳がん、肺がん、食道がん、結腸・直腸がん、前立腺がん、悪性リンパ腫、骨・軟部腫瘍、小児腫瘍など幅広い領域にまたがっています。

また、放射線の物理特性を利用した陽子線治療も全国に先駆けて行われています。

放射線検査における被ばく低減への取り組みについて

当院で行う一般的なX線撮影では、診断に必要な部位のみにX線を照射する「照射野の適切な限定」を行うことで、診断に十分な画質を確保すると同時に、患者さんの被ばく線量をできるだけ低く抑えるよう努めています。

当院では、診療放射線技師が中心となり、国および専門機関が示す診断参考レベル(DRLs:Diagnostic Reference Levels) を参考に、日常の線量管理を行っています。

診断参考レベルは、国内の医療現場における実態調査をもとに定期的に見直される指標であり、医療被ばくを最適化するための目安として用いられています。当院では、これらのDRLsの改訂内容を随時確認し、その都度検査条件や管理体制の見直しを行うことで、常に最新の基準を反映した線量管理に取り組んでいます。

X線検査(単純検査・造影検査)、CT検査、核医学検査、血管内治療(IVR)など、すべての放射線検査において、提示されている診断参考レベルを目安としながら、検査内容や患者さんの体格・状態に応じた適切な撮影条件を選択し、診断に必要な画質を保ちつつ、可能な限り被ばくの低減に努めています。

小児の放射線検査について

小児は成長過程にあり、放射線の影響を受けやすいとされているため、当院では小児の放射線検査において特に慎重な対応を行っています。

年齢や体格に応じて撮影条件を細かく調整するとともに、照射範囲をより厳密に限定し、必要最小限の線量で検査を行うなど、小児専用の被ばく低減対策を実施しています。

当院では、放射線検査の有用性と安全性のバランスを大切にし、すべての患者さんが安心して検査を受けていただけるよう、診断参考レベルの改訂に対応した継続的な線量管理を行い、放射線診療における医療被ばくの低減と適正化に責任をもって取り組んでいます。

主な画像検査の際のおおよその線量(Gy)

胸部撮影0.1mGy  腹部撮影0.9mGy  
消化管検査5.0mGy腹部CT10.0mGy

*これらの数値は施設・装置・検査法などにより異なります