業務内容
血液浄化療法部の業務について
血液浄化療法室はけやき棟2階の集中治療室に隣接した場所に位置し、ベッド数は15床(内:個室1床)を有しています。原則として入院患者のみを対象として、年間を通して月曜から土曜まで午前・午後の2部制で血液透析、血漿交換療法などの血液浄化療法を行っております。
血液浄化療法部は腎臓内科医師、看護師、臨床工学技士によって構成されています。看護部はけやき棟8東病棟と一体化した看護体制を敷いており、透析診療と入院診療をつなぐきめ細かな看護が行われています。
血液透析は、慢性腎不全患者の血液透析導入、急性腎不全患者の緊急血液透析、維持透析患者の手術、化学療法、放射線療法、合併症治療のための入院中の維持血液透析を行っております。またICU/HCU入室中の重篤な病態を有する患者の血液透析・血液浄化療法も行っております。診療に際しては、院内の各診療科と協働して診療にあたると共に、近隣の医療機関との連携も密に行い、円滑な紹介・逆紹介を進めております。慢性腎不全患者の新規透析療法導入数は年間約80人(内:腹膜透析5人)、急性腎不全患者や重症合併症に対する治療目的入院の透析療法を含めると透析患者数は年間約380人におよびます。
腹膜透析は、導入期の入院管理、定期外来での診療・腹膜機能検査、合併症の入院管理を行っています。血液浄化療法部には腹膜透析患者専用の診察室があり、看護師が事前に問診やカテーテルの状態の確認をした後に医師が診察します。腹膜透析には、患者さんが手動で透析液の交換を行うCAPDと、自動交換装置を用いて透析液の交換を行う APDがあります。当院では、待機的なカテーテル挿入方法を採用し、泌尿器科医師による腹腔鏡を用いた腹膜透析カテーテル挿入術を行っています。腹膜透析と血液透析の併用療法も行っています。
当院は茨城県内で唯一の血液透析・腹膜透析・腎移植を実施している医療機関であり、3つの腎代替療法について、年間約50件の腎代替療法選択外来での説明を行っており、血液浄化療法部の看護師・腎臓内科医師が中心となって説明を行っています。
血漿交換療法、免疫吸着療法などの血液浄化療法はさまざまな分野の疾患に対して実施しています。対象となる疾患は、急速進行性糸球体腎炎やネフローゼ症候群などの腎疾患、重症筋無力症・ギランバレー症候群・多発性硬化症などの神経筋疾患、膠原病などの自己免疫疾患、血栓性血小板減少性紫斑病などの血液疾患、潰瘍性大腸炎、劇症肝炎などの消化器疾患、類天疱瘡や壊疽・潰瘍形成を伴う下肢閉塞性動脈硬化症などの皮膚疾患、家族性高コレステロール血症、ABO血液型不適合間もしくは抗リンパ球抗体陽性の同種腎移植など多岐にわたります。
スタッフ
| 血液浄化療法部長 | 臼井 丈一(腎臓内科) |
|---|---|
| 血液浄化副部長 | 臼井 俊明(腎臓内科) |
| 看護師 | 山崎 智代(8東病棟副師長) |
| 臨床工学技士 | 名倉 正明 |
所在
附属病院けやき棟2階です。
設備・診療実績
透析室
- 透析室用 透析装置(DBB-200Si) 15台
- アフェレシス装置 ACH-Σ 5台
- アフェレシス装置 Spectora optia 1台
集中治療室
- ICU/HCU用 透析装置(DBB-100NX 7台・DBG-03 3台) 10台
年間診療実績(2025年1月1日〜12月31日)
- 維持血液透析および血液濾過透析 3749件
- 持続血液濾過透析(CHDF) 365件
- 限外濾過法(ECUM) 119件
- 血漿交換 125件
- 二重濾過血漿分離交換 10件
- 免疫吸着療法 15件
- 直接血液灌流(DHP:レオカーナ®含む) 23件
- 顆粒球除去療法(G-Cap) 5件
- LDL吸着療法 37件