育成プログラム 学生・研修医対象

総合診療入門プログラムコース

1.コースの概要

医学生を対象として、将来総合診療を実践するために必要な臨床推論、患者中心の医療、在宅医療など基本的な能力についての導入教育を行い、地域で活躍する総合診療医の魅力を実際に体験しながらその概要を学ぶためのコースである。

本プログラムは、年間を通して月1回の講義・演習+長期休みを利用した地域実習の形で実施する。毎月の講義・演習で、大学において、大学病院・地域で活躍する総合診療医による指導のもとで、医学生が将来ら次世代の総合診療を担うために必要なテーマも含めて体系的に実践のための知識やスキルを学ぶ。地域実習では、地域のContextで総合診療医の生の魅力にも触れることができ、医学生の描いたキャリアイメージを確かなものとすることもねらいとしている。

総合診療、地域医療の分野の教育の充実の程度は大学間で大きな差がある現状から、筑波大学以外の学生にも受講可能とすることで、国内に幅広く、総合診療能力をもった医学生を増やす機会を提供する

2.学習目標

【Goal(s)】

【Objectives】

3.学習の進め方

本プログラムは、マンスリーレクチャーと夏季地域滞在型セミナーからなる。詳細については6を参照のこと。 各回において、振り返りシートを作成し、6月と2月に担任と面談を行ない、振り返りを行い、コメントをもらい自己学習に役立てる。

希望者は、夏季休暇中に地域滞在型セミナーとは別に、個々の興味にあわせて地域・現場で診療所実習プランを行なうことができる

4.教科書

下記の教科書を組み合わせて用いる。それ以外の資料や参考文献については、適宜配付する。

5.評価

修了条件

6.学習項目と開設スケジュール(予定)

マンスリーレクチャー
月1回平日の夕方に筑波大学にて実施、1回2時間の講義と小グループワークをまじえた演習を行なう。(参加状況によりWebで学外に中継する)

第1回 プライマリ・ケアことはじめ~地域医療で活躍する総合診療医の役割
第2回 臨床推論(低学年編、高学年編を同時開催)
第3回 学生時代に知っておきたい緩和ケア
第4回 患者中心の医療
第5回 高齢者へのアプローチ~やってみようComprehensive Geriatric Assessment
第6回 診察室における行動変容
第7回 診察室におけるEBMの使い方
第8回 家族志向型アプローチ
第9回 総合診療とスポーツ医学

夏季地域滞在型セミナー(3日間)北茨城家庭医療センターで実施予定
地域フィールドワーク、多職種で考える医療倫理ケースカンファレンス、総合診療医・家庭医のキャリア、家庭医のワークライフバランス

地域診療所実習(2日~5日)希望者のみ
8月中に茨城県内診療所にて、外来診療、訪問診療、地域の保健福祉活動の現場などにおいて、学生の能力にあわせて見学型もしくは参加型の実習を行なう