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University of Tsukuba Hospital JOURNAL
JOURNAL#01

筑波大学附属病院 総合診療科(アルコール低減外来) 吉本 尚(よしもと ひさし)医師

「断酒」でも「減酒」でも!本人の意向を重視するアルコール低減外来
(吉本尚 医師)

厚生労働省によると、アルコール依存症の疑いが推定300万人いると言われています。新型コロナによる制限もなくなってきた昨今、飲酒の機会も徐々に復活してきています。そこで重要なのが、適度な飲酒ですが、なかなか難しいというのが多くの人の悩みです。

本医師のグループは、筑波大学で長年アルコール依存症について研究し、筑波大学附属病院では国内初となるアルコール低減外来を開設しています。一般的なアルコール依存症の治療は、全くお酒を飲まない「断酒」が主流でしたが、附属病院では酒の量を減らす「減酒」をすすめます。

吉本医師が目を付けたのがスーパーなどで売られているノンアルコール飲料です。研究ではアルコール依存でない人に「アルコールのみ」と「アルコールとノンアルコール」を提供して自由に飲んでもらいました。このうち、ノンアルコールを提供したグループは、アルコールの摂取量が30%減少し、提供後も効果が持続しました。「単純にアルコールがノンアルコールに置き換わっただけでなく、満足して生活習慣が変化したことに気づいた。自分で上手く管理しコントロールすることにノンアルコールを使ってほしい」と吉本医師は語ります。

この他、記録を付けて見るかするのも効果的です。記録をつけるダイエットと一緒でレコーディングをすることで体重の増減、お酒の摂取量が見えるようになるとお酒の量が減ります。

また、「自分で試したけれど、上手くいかない方がたくさんいらっしゃいます。研究のデータを元に根拠がある方法として、お酒との付き合い方を見直してほしい」と語ります。

主な報道実績のご紹介

インタビューに答える吉本医師
NHKいば6撮影の様子

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