患者さん専用回線
029-853-7668(※本院は全科予約制です)

病理診断科

診療案内

診療科の特徴

 病理診断科は、細胞診断や生検、手術で採取された検体の組織診断を通じて疾患の形態学的な最終診断を行っています。特に、悪性腫瘍に対するゲノム医療においては次世代シーケンサーを用いたゲノム解析に適した生検、手術材料の選択を行い、エキスパートパネルでは分子病理医として患者さんの治療方針決定に関わっています。また、病理診断科は本院の病理診断のみならず、病理部に併設されている「つくばヒト組織診断センター」で、県内の約20病院の病理診断を行い、高い水準に保つ支援も行っています。一方で、不幸にもお亡くなりになられた患者さんについて病理解剖を行うことで正確な死因を明らかにすると共に医学群学生や研修医の教育にも貢献しています。そのほかに、県内の医療事故死の病理解剖支援も行っています。このように、病理診断科は治療方針を決定する際に必要な正確な診断を各診療科に提供するとともに、お亡くなりになった患者さんの病態解析を行って、次の医療に生かす知見を得る努力をしております。病理診断科では各診療科からの要請があれば、また、外来、入院患者さんご自身からのご依頼がありましたら、「病理説明外来」を行っています。生検組織は手術切除組織の実際の標本をご覧いただきながら、わかりやすく病期の解説を行っています。外来は不定期に行っておりますので、ご希望があれば主治医にご相談ください。



対象疾患

 病理診断科では、筑波大学附属病院の稀少疾患など、大学病院クラスの病変の診断と共に、つくばヒト組織診断センター(THDC)に集まる茨城県内施設からのgeneralな病変の診断まで、幅広い病理診断に対応しています。その総数と疾患の幅広さは、全国有数です。近年はがんゲノム医療にも対応しています。なお、昨年度(2022年度)の病理診断科における診断件数は20,729件です。



先進医療等への取り組み

 病理診断科では、形態学に立脚した、癌の発生・進展に関わる分子についての研究を行っています。具体的には、肺癌手術検体、細胞株を用いた解析、実験を行い、癌の分子標的を、分子と形態の両面から探索します。また、がん細胞の微小環境、間質細胞の研究も行っております。その他、( 1 )喀痰細胞診断後の残検体を用いた遺伝子解析、免疫染色による肺癌発見率向上、( 2 )人工知能を利用した肺腺癌、リンパ腫などの診断自動化、( 3 )肺腺癌の糖鎖バイオマーカーの探索などを行っております。


外来担当予定表

※休診:(休)、午後のみ診察:(後)、Dr.指定患者のみ診察:(指)、初診のみ診察:(初)

診察室         26日(金)
診察室 29日(月) 30日(火)      
 


 


 


 


スタッフ

肩書き氏名専門分野専門医
教授・部長松原 大祐

呼吸器病理

日本病理学会認定病理専門医 / 日本臨床細胞学会認定細胞診専門医 / 日本臨床検査医学会臨床検査管理医

准教授
(水戸地域医療教育センター)
高屋敷 典生

人体病理学全般、 病理解剖

日本病理学会認定病理専門医 / 日本臨床細胞学会認定細胞診専門医

講師松岡 亮太

血液病理

日本病理学会認定病理専門医 / 日本臨床細胞学会認定細胞診専門医 / 分子病理専門医

講師坂本 規彰

脳腫瘍病理

日本病理学会認定病理専門医 / 日本臨床細胞学会認定細胞診専門医 / 日本脳神経外科専門医 / 日本がん治療認定医 / 分子病理専門医

助教河合 瞳

呼吸器病理

日本病理学会認定病理専門医 / 日本臨床細胞学会認定細胞診専門医 / 分子病理専門医

病院助教大和 万里子

日本病理学会認定病理専門医 / 日本臨床細胞学会認定細胞診専門医

病院助教前田 晃樹

日本病理学会認定病理専門医 / 日本臨床細胞学会認定細胞診専門医

病院助教川松 夏実

日本病理学会認定病理専門医

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