茨城県唯一の特定機能病院として、すべての皮膚疾患に対して高度な医療を提供出来るように努めています。皮膚科は湿疹や感染症、角化症、水疱症、アレルギー、膠原病、皮膚がんなど、内科的な疾患から外科的な疾患まで幅広く対応する診療科です。筑波大学ではスタッフそれぞれが得意分野を持ち、皮膚科疾患全体をカバーしています。
近年、次々に新薬が登場してきているアトピー性皮膚炎の診療については、外来での生活指導から投薬、教育入院、病診連携を組み合わせて取り組んでいます。アレルギー疾患としては、薬疹や食物アレルギーの診察、ならびに原因物質同定についても、ショック症状を起こす可能性のあるアナフィラキシー型アレルギーにおける安全性確保のための入院管理下の検査を含め、取り組んでいます。
また、皮膚科領域では茨城県で最も多くの悪性腫瘍の診療実績があり、悪性黒色腫や皮膚血管肉腫といった地域の基幹病院ですら対応が困難な症例の治療を一手に引き受けています。その実績は全国的にも高く評価されており、これまでに多くの新規薬剤に対する治験を行ってきました。 2020年 4 月からは治療が非常に難しく予後不良である皮膚血管肉腫に対して、免疫チェックポイント阻害剤であるニボルマブを用いた医師主導治験を行いました。このように、当科ではこれまでの治療を大きく変える可能性のあるプロジェクトも積極的に推進しています。
初診外来は土日祝日を除く平日午前に行っており、特に十分な時間をかけて診療にあたっています。紹介への迅速な対応と症状安定後の逆紹介を通じて、地域の医療機関と密接に連携を図っています。
皮膚科全般を取り扱っており、主な疾患ごとに専門外来を設けております。アトピー外来ではアトピー性皮膚炎、アレルギー外来では、蕁麻疹、薬疹、金属アレルギー、食物アレルギーなど、水疱症外来では天疱瘡や類天疱瘡などの自己免疫性水疱症や表皮水疱症など、乾癬外来では尋常性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、掌蹠膿疱症など、免疫外来では脱毛症、強皮症、皮膚筋炎、全身性エリテマトーデス、血管炎など、腫瘍・皮膚外科外来では皮膚腫瘍全般ならびに皮膚を主座とする肉腫、レーザー外来では毛細血管奇形や乳児血管腫、太田母斑、異所性蒙古斑など、分野別に症例の集積を行い治療にあたっております。また、魚鱗癬・掌蹠角化症外来では、魚鱗癬と掌蹠角化症の遺伝子診断や遺伝カウンセリング、治療を行っており、今後は他の遺伝性皮膚疾患にも範囲を拡大する予定です。皮膚疾患でお困りの症例がございましたらご紹介くださいますようお願い致します。
当科では様々な先進的な医療や臨床研究を行っています。分野によっては日進月歩で治療開発が進んでおり、新たな治療選択肢をどこよりも早く提供できるように努めています。
臨床研究でタキサン系抗がん剤を用いた化学放射線治療の有用性を報告し、現在では全国で行われるようになりました。その結果、それまで18ヶ月ほどだった予後は30ヶ月程度にまで伸びています。また、様々ながん腫で有用性が報告されているニボルマブが皮膚血管肉腫に対して有効かを検証する医師主導治験を開始しました。筑波大学皮膚科は皮膚血管肉腫の治療でパイオニア的な存在となっています。
新規治療薬である免疫チェックポイント阻害剤および分子標的薬を積極的に使用しており、以前と比較して予後は改善してきています。しかし、免疫チェックポイント阻害剤は免疫の亢進による自己免疫に起因する副作用がよく見られることから、様々な診療科と連携しながら安全に治療が出来る体制作りをしています。
外用などの加療で難治性のものに対し、TNF- α、IL-17、 IL-23/p19阻害剤などの生物学的製剤を用いた治療を行っています。近年、乾癬に対する研究が進み、新たな生物学的製剤やJAK阻害薬が次々と開発されています。そこで、本院では新規薬剤の導入も進め、最新の治療を提供できるよう、努力しており、地域の医療機関からの紹介も積極的に受け入れています。
外用治療で難治性のものに対し、生物学的製剤やJAK阻害薬を用いた治療を行っています。アトピー性皮膚炎に対しては2018年以降、新薬が続々と現れており、本院ではそれらの薬剤の特性を活かしながら、それぞれの患者さんにとって最適な治療を提供しております。地域の医療機関からの紹介も積極的に受け入れています。
近年、βブロッカー内服の有用性が明らかとなり、当科でも小児科と連携しながら積極的に治療を行っています。
国内で最もこれらの疾患の診療経験を持つ医師が責任を持って診療にあたります。臨床症状と病理所見、遺伝子検査などを組み合わせて、確実な診断を行い、最適な治療法を提供しています。
9:00-12:00 | 13:00-17:00 | |
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月 | 乃村 俊史(初診)/ 井上 紗惠(初診) |
石井 良征 / 井上 紗惠(レーザー) 乃村 俊史(アトピー) |
火 | 久保田 典子(初診)/ 大矢 和正(初診) | 古田 淳一 / 井上 紗惠(乾癬) 石月 翔一郎 / 安重 佳祐(腫瘍) 久保田 典子(免疫・アレルギー) |
水 | 乃村 俊史(初診) 古田 淳一(水疱症) 石月 翔一郎 / 安重 佳祐(腫瘍) |
石井 良征 / 井上 紗惠(レーザー) 乃村 俊史(魚鱗癬・掌蹠角化症) |
木 | 古田 淳一(初診) / 大矢 和正(初診) 石月 翔一郎 / 安重 佳祐(腫瘍) |
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金 | 石井 良征(初診) / 久保田 典子(初診) 古田 淳一(乾癬・アレルギー) 大矢 和正(リンパ腫) |
久保田 典子 / 大矢 和正(免疫・アレルギー) |
※休診:(休)、午前のみ診察:(前)、午後のみ診察:(後)、Dr.指定患者のみ診察:(指)、初診のみ診察:(初)
診察室 | |||||
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A320 |
診察室 | 4日(月) | 5日(火) | 6日(水) | 7日(木) | 8日(金) |
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A320 | 振替休日 | 中村 貴之(前) 久保田 典子(後) 石月 翔一郎(後) 松岡 廣(後) 古田 淳一(後) 初診担当医 再診担当医 光線外来 (後) |
石井 良征(後) 中村 貴之(後) 石月 翔一郎(前) 羽鳥 由夏(後) 古田 淳一 初診担当医 再診担当医 |
石月 翔一郎(前) 初診担当医 再診担当医 |
中村 貴之(前) 久保田 典子(後) 古田 淳一(前) 初診担当医 再診担当医 光線外来 (後) |
診察室 | 11日(月) | 12日(火) | 13日(水) | 14日(木) | 15日(金) |
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A320 | 乃村 俊史(後) 石井 良征(休) 初診担当医 再診担当医 |
中村 貴之(前) 久保田 典子(後) 石月 翔一郎(後) 松岡 廣(後) 古田 淳一(後) 初診担当医 再診担当医 光線外来 (後) |
乃村 俊史(後) 石井 良征(休) 中村 貴之(後) 石月 翔一郎(前) 羽鳥 由夏(休) 古田 淳一 初診担当医 再診担当医 |
石月 翔一郎(前) 初診担当医 再診担当医 |
中村 貴之(前) 久保田 典子(後) 古田 淳一(前) 初診担当医 再診担当医 光線外来 (後) |
診察室 | 18日(月) | 19日(火) | 20日(水) | 21日(木) | 22日(金) |
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A320 | 石井 良征(休) 初診担当医 再診担当医 |
中村 貴之(前) 久保田 典子(後) 石月 翔一郎(後) 松岡 廣(後) 古田 淳一(後) 初診担当医 再診担当医 光線外来 (後) |
石井 良征(休) 中村 貴之(後) 石月 翔一郎(前) 羽鳥 由夏(休) 古田 淳一 初診担当医 再診担当医 |
石月 翔一郎(前) 初診担当医 再診担当医 |
中村 貴之(前) 久保田 典子(後) 古田 淳一(前) 初診担当医 再診担当医 光線外来 (後) |
診察室 | 25日(月) | 26日(火) | 27日(水) | 28日(木) | 29日(金) |
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A320 | 乃村 俊史(後) 石井 良征(後) 初診担当医 再診担当医 |
中村 貴之(前) 久保田 典子(後) 石月 翔一郎(後) 松岡 廣(後) 古田 淳一(後) 初診担当医 再診担当医 光線外来 (後) |
乃村 俊史(後) 石井 良征(後) 中村 貴之(後) 石月 翔一郎(前) 羽鳥 由夏(後) 古田 淳一 初診担当医 再診担当医 |
石月 翔一郎(前) 初診担当医 再診担当医 |
中村 貴之(前) 久保田 典子(後) 古田 淳一(前) 初診担当医 再診担当医 光線外来 (後) |
肩書き | 氏名 | 専門分野 | 専門医 |
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診療科長 教授 | 乃村 俊史 | 遺伝性皮膚疾患、アトピー性皮膚炎、化膿性汗腺炎 | 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医 |
講師 | 石井 良征 | レーザー治療 | 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医 |
病院教授 講師 | 古田 淳一 | 皮膚アレルギー疾患、乾癬 | 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医 / 日本アレルギー学会専門医(皮膚科) |
講師 | 久保田 典子 | 膠原病、アレルギー疾患 | 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医 |
病院講師 | 大矢 和正 | 皮膚免疫疾患、アレルギー疾患 | 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医 |
病院助教 | 井上 紗惠 | 乾癬 | 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医 |
病院助教 | 石月 翔一郎 | 皮膚腫瘍 | 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医 |
病院助教 | 安重 佳祐 | 皮膚腫瘍 | 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医 |